ミラー、“棚ぼた”3位も予測済みだった? 走路外走行のクアルタラロ見てペナルティ確信
ドゥカティのジャック・ミラーはMotoGPカタルニアGPでファビオ・クアルタラロがタイム加算ペナルティを受けたことで繰り上がり表彰台となったが、ペナルティが発生することは予想済みだったため驚きはなかったと語った。
Jack Miller, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第7戦カタルニアGPの決勝では、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がレース中ショートカットを犯したことで3秒のタイム加算ペナルティを受け、それによってドゥカティのジャック・ミラーが繰り上がりで3位表彰台を獲得した。
クアルタラロはレース終盤の22周目、ターン1でヨハン・ザルコ(プラマック)による追い抜きを許した。この時彼はブレーキングで止まりきれず、ターン1/ターン2のシケインをコース外から通過することに。それが前述のペナルティに繋がった。
4番手でフィニッシュラインを通過したミラーだが、彼はレース終盤にかけてクアルタラロを追い抜こうとしていたものの、シケインをショートカットした際にタイムを落とさなかったクアルタラロがペナルティを受けると予見しており、最終的に3位に繰り上がったことにも驚きはなかったようだ。
「終盤までフロントタイヤをマネジメントすることができた。何度かファビオをつついたんだけど、彼がヨハンに抜かれた時にシケインを(ショートカットして)通って行くのを見ていたからね。僕らもルールは分かっている」
「仮にシケインをショートカットしてしまったら……1秒タイムを落とされるか、ロングラップペナルティを受ける事になってしまう」
「だから彼がシケインを通過して、あんな風に(アクセルを開けて)僕の前に戻ってきたのを見た時には、『図々しいやつだ』と思ったけど、まあそれはいい」
「こういう風に(繰り上がりで)表彰台を得たいと思っているライダーはひとりも居ないと思うから、僕も彼に何度かオーバテイクを試みた。だけど最終ラップにはフロントタイヤが消耗してしまっていたから、彼の後ろにできるだけ接近してつけていようと思ったんだ」
「(着順を示す)タワーを見ると、僕が3位だった。良い1日だったよ。チャンピオンシップ争いでもひとつ順位を上げたからね」
ミラーは第4戦スペインGPでドライコンディション初優勝を挙げると、続くフランスGPでは連勝。今回も表彰台獲得と一気に調子を上げており、彼もそれを実感している。
ただ第8戦ドイツGPに関しては、コースがドゥカティの苦手とするツイスティなレイアウトであるため、少し心配していると明かした。
「間違いなく調子は凄く良い。昨シーズンの終盤の頃に戻っている」とミラー。
「毎週末フリー走行を通じて作業を進められていて、日曜日にはその位置にいることができるんだ」
「2勝を挙げたことで素早く大量のポイントを稼ぐことができた。リズムも取り戻しているし、バイクはとても快適に感じられている」
「ドゥカティGP21は素晴らしいバイクとして支えてくれていると感じているし、レースごとに良くなっている」
「次のドイツGPはちょっと気になってはいる。あそこはかなりタイトなコースだからね。でもとても楽しいコースだ」
「アッセン(第9戦オランダGP)は僕にとっては大きな問題になるかもしれないコースだけど、オーストリアのような僕らにとって良いコースも控えている」
「だから上手く行けばこの位置にいられるだろう」
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