ジャック・ミラー「表彰台をゲットできたはずなのに……」今季3度目の転倒ノーポイントに悔しさにじませる
MotoGP第10戦スティリアGPで、ドゥカティのジャック・ミラーはレース中盤まで表彰台を争ったが、最終的に転倒リタイアでレースを終えた。彼は獲得できたはずの表彰台を逃したと悔しさを滲ませている。
レッドブルリンクで開催されたMotoGPスティリアGP。決勝レースはクラッシュによる赤旗中断を挟む展開となった。
レース再開後は、ドゥカティのジャック・ミラーが先頭を奪い、4ラップに渡ってリード。しかし彼は一度先頭を明け渡してしまった後はトップ2台についていくことができず、3番手をファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と争うことになった。
ミラーは中盤にクアルタラロのオーバーテイクを許してしまったが、その後ろでチャンスを伺っていた。しかし18周目のターン7で、ミラーは転倒してしまい、ここでレースを終えた。リタイアは今シーズン3度目だ。
今回の転倒は彼のチャンピオンシップ争いにおいても大きなダメージとなる可能性がある。ポイントリーダーのクアルタラロとの差は72ポイントにまで広がってしまった。
「再開後のレースはいい感じで、問題はなかった」と、ミラーはレースを振り返った。
「右コーナーのエッジグリップでは最初少しだけ苦戦した。フロントのフィーリングは凄く良かったし、思うままにプッシュすることができた。自分のペースを刻んで、上手くやっていたんだ」
「先行したファビオが遅れだした時、僕が彼を捕まえ始めた」
「でもエッジグリップが厳しくて、僕も苦しかった。だからコーナー出口で苦しんでいた代わりに、ストレートでできるだけ近づかなくちゃならなかったんだ」
「データを見てみないとわからないけど、全て正常に感じていたんだ。セクター3のフィーリングも良かった。でもフロント側で少し無理をしてしまって、転倒してしまった」
「実質的に表彰台を得られたはずなのに……この転倒は本当に痛いし、苛立たしい。自分でチャンスを捨ててしまったんだからね」
「自分自身にとてもガッカリしているし、チームには申し訳なく思っている。来週のレースに向けて、もう一度まとめなおしていきたい」
なおドゥカティは、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤが赤旗中断まではレースをリードしていたものの、再開後に彼は大きく苦戦。リヤタイヤに苦戦した上、トラックリミット違反のペナルティも受けてしまい、11位でのフィニッシュに留まった。
スティリアGPでは、赤旗後のリスタートで多くのライダーがタイヤに問題を抱えていた。ただバニャイヤは今回起きた問題がリヤタイヤそれ自体の不具合かどうかは口にしなかった。
「正直分からないんだ」
好調から一転し苦戦した再開後のレースについて、バニャイヤはそう語った。
「中断されるまでのレースで、僕はかなり強さがあったし、週末を通しても信じられないほどのフィーリングだった」
「でもリスタート時には、リヤタイヤが機能していなかったんだ。コースインしてすぐにリヤタイヤが機能していないと感じたよ」
「時々こうした事は起こりうる。僕としても満足はしていないけれど、それも僕らが理解しなければいけないことなんだ」
「分からないが、リヤタイヤが機能していなかったと、そう言うのは正しくないのかもしれない。でも中断前はとても強かったし、全てが上手くいっていた」
「再開後のレースは週末を通じてしてきたようには機能しなかったんだ」
「唯一上手く機能していたのはフロントに履いたハードタイヤだけだ。だからなぜなのかは分からない」
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