ドゥカティ”向け”コースは過去の概念! 進化したデスモセディチGP、ツイスティな場所でも隙は無しか
かつてはサーキットによって得手不得手の差が大きかったドゥカティ。しかし改善が進んだ結果、今では”ドゥカティと好相性サーキット”というものが存在しないとジャック・ミラーは考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPにおいてドゥカティはこれまでツイスティなコースを苦手としてきた。しかし今では、ドゥカティ・デスモセディチGPはオールマイティなバイクになっているとジャック・ミラーは主張している。
ドゥカティのバイクといえばそのエンジンパワーが特徴として挙げられ、ストレートの長いコースや、パワー感度の高いコースが彼らの得意とするサーキットとされてきた。その反面ツイスティなコースでは苦戦を強いられていたが、2022年現在、ドゥカティはそうした問題を克服しつつある。
今シーズンだけで見ても、オランダ、ヘレス、COTAといったかつては苦手としていた開催地で、ドゥカティは勝利を飾っている。
長くドゥカティのマシンを走らせているジャック・ミラー(ドゥカティ)も、現在のドゥカティがあるサーキットへ”苦手意識”を持って臨む必要はなくなっていると語るなど、マシンの進歩具合を伺わせた。
「”ドゥカティコース”というのは、過去のモノだと僕は思ってる」と、ミラーは言う。
「歴史的に見れば、ムジェロとバルセロナは僕がダメなコースで、ベストなやつじゃない」
「ザクセンリンク(ドイツ)は常に僕の好きなコースのひとつだった。それからアッセンも、好んでいるコースのひとつだったよ」
「ザクセンリンクだけど、僕らは過去にここでかなり苦しめられてきた。でも今年はライダーとしてもかなり上手く行く感じがあって、いつもよりも更に力を発揮することができた」
「(3位を獲得した)ザクセンリンクではそう感じたし、そういったことが可能なんだと思うことができたよ」
Jack Miller, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
2022年シーズンは11戦を終了しているが、現在ドゥカティはコンストラクターズチャンピオンシップ首位を独走中だ。しかしライダーズチャンピオンシップでは安定性を欠いたこともあり、フランチェスコ・バニャイヤが首位から66ポイント差の4番手、ヨハン・ザルコ(プラマック)が58ポイント差の3番手にとどまるなど、タイトル争いからは遠ざかってしまっている。
なおドゥカティは今後数週間のうちにジャック・ミラーの後任となるライダーを決定する予定だ。
候補はプラマックのホルヘ・マルティンと、グレシーニのエネア・バスティアニーニのふたりで、ファクトリーチームへ入らなかったライダーはプラマックへ加入することが決まっている。
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