ジャック・ミラー、僚友バニャイヤの2022年タイトル争い本命視に不満? 「オレもいるんだけど……」
ドゥカティのジャック・ミラーは2021年のタイトルを終盤まで争ったチームメイトであるフランチェスコ・バニャイヤに注目が集まっていることに対し、自身も来シーズンのタイトルを狙う位置にいられるよう努力し続けているとと対抗心を見せた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第17戦アルガルヴェGPでは、ドゥカティ勢が前戦に続くワン・ツー体制で予選を終えると、決勝ではフランチェスコ・バニャイヤが優勝し、ジャック・ミラーは3位と好結果を収めた。
2021年のタイトル争いは、前戦エミリア・ロマーニャGPでランキング2番手のバニャイヤが転倒した結果、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がチャンピオンに決定。しかし後半戦でのバニャイヤは5戦連続でポールポジションを獲得するなど圧倒的な速さを示しており、既に2022年シーズンのタイトル候補本命という見方も出ている。
ランキングでは4番手でチームメイトに差をつけられてしまっているミラーだが、彼も2022年にタイトル争いをするために成長することが目標だと明言しており、来季はクアルタラロから王座を奪うため、トップを目指し努力していると語った。
さらに、チームメイトであるバニャイヤがクアルタラロとタイトル争いを展開したことで注目が集まっているが、自身もバニャイヤには負けていないと対抗心を燃やす姿も見せた。
「僕は学び続けているし、精神的にも身体的にも成長できるように努力し続けている」
ミラーはそう語る。
「みんなペッコ(バニャイヤの愛称)の話ばかりするけど、僕もそこにいるんだ」
「世間はすぐに人(僕)のことを忘れるけど、別に構わない。それが事実さ」
「僕は懸命に仕事をし、向上できるように頑張り続ける」
「ここ数レースはペッコの前後にいることができた。そして、それができたのは僕の他に誰もいなかった。だから僕は走り続け、仕事をし、成長し続けるよ」
なおアルガルヴェGPには、2007年にドゥカティで唯一MotoGP王者に輝いたケーシー・ストーナーがドゥカティのゲストとして訪れていた。ストーナーはミラーとバニャイヤの両ファクトリーライダーと、頻繁に会話を交わしている様子が国際放送でも度々映し出されていた。
ストーナーは両ライダーに対し熱心にアドバイスをしており、バニャイヤとミラーからはポジティブな感触が語られていた。バニャイヤは2022年シーズンにストーナーが“ライダーコーチ”に就任することを希望するなど、ドゥカティのレジェンドに対して秋波を送っていた。
ミラーもストーナーの存在とそのアドバイスは役立つものだったと、バニャイヤに同意しており、可能ならコーチを務めてほしいと語った。
「終盤2レースでケーシーが来てくれるなんて素晴らしいよ」と、ミラー。
「彼には家庭もあるし、地球の反対側(オーストラリア)に住んでいる。だから実現するのは大変だとは思う」
「でも僕は間違いなく賛成だ。ペッコが話していたように、凄く良いことだよ。僕もスポッター(レース観測者)と仕事はしたことがあるけど、ケーシーは単なるスポッターじゃない。そう言っておこう」
「レジェンドで、史上最強ライダーのひとりのケーシー・ストーナーなんだ。僕としてはウチのプログラムに欠けているモノだと思うし、彼をドゥカティのプログラムに組み込むことは、間違いなく考える必要のあることだと思う」
「ケーシーを”獲得”できるとは言っているわけじゃない。彼が来てくれたら、それは嬉しいだろうね」
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