とにかくプラマックと共に勝ちたい! ミラー、コンストラクターズ選手権は意識せず
ジャック・ミラーは、MotoGPポルトガルGPでドゥカティのコンストラクターズタイトル獲得に貢献するというよりは、プラマックとの最後のレースを勝利で終えることを重視していると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
リカルド・トルモ・サーキットで行なわれたMotoGP第14戦バレンシアGPでは、2020年シーズンの最高峰クラスのライダーズタイトルとチームタイトルを懸けた争いが決着。ジョアン・ミルがライダーズタイトルを獲得し、彼の所属するチーム・スズキ・エクスターがチームチャンピオンに輝いた。
しかしながらコンストラクターズ選手権は、現在スズキとドゥカティが同点で並んでおり、最終戦ポルトガルGPまでタイトル争いがもつれた。予選ではプラマックのジャック・ミラーがドゥカティ勢最上位の3番手となりフロントロウを確保したが、ライバルであるスズキ勢はアレックス・リンスが10番グリッド、ミルが20番グリッドに沈んだ。
ドゥカティのコンストラクターズタイトルに貢献するためには、スズキのふたりより前でフィニッシュすることが重要となるミラーだが、彼はそれよりも前戦バレンシアGPでフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)に0.093秒差で敗れた悔しさを晴らすことに全力を尽くすつもりのようだ。
来季からはドゥカティのファクトリーチームに昇格するため、今回がプラマックでのラストレースとなるミラー。彼はチームと共に最初で最後の勝利を手にしたいと語った。
「もし勝てる可能性があるのならば、それを狙わない理由はないよ」
「ドゥカティにとってマニュファクチャラーズ選手権が大事なのは分かっている。でも結局のところ、僕はこれまでにも言ってきたように、プラマックチームと一緒に勝ちたいんだ。でもその機会はもうほとんど残っていない」
「今回がまさにその機会だ。勝てるチャンスがあれば狙っていくよ」
「もし勝てるチャンスがあるのなら、『ああ、今回はコンストラクターズ選手権のために確実に2位で行こう』なんてことは絶対に考えない」
「僕が目指しているのは、レースを完走して、できるだけ多くのポイントを獲得することだ」
「現時点で(コンストラクターズ)チャンピオンになるには(スズキ勢の)前に行くしかないので、僕が優勝することはタイトルに向けても恩恵を与えることになるしね」
バレンシアでの“モルビデリvsミラー”の再現はある? モルビデリ「心の準備ができてない」
バレンシアGPでミラーとの超接近戦の末、優勝を手にしたモルビデリ。彼は今回のポルトガルGPでも予選2番手を獲得し、ミラーの隣からレースをスタートする。
モルビデリは優勝候補のひとりに挙げられているが、最終ラップに再びミラーとバトルをすることは望んでいないようだ。
「そうならないといいね。そんなことをする心の準備はできていないよ」
そう語ったモルビデリ。それを聞いたミラーは次のように返した。
「フランキー(モルビデリ)がそう答えたのなら、今回は僕がトップに立つかもね!」
「バレンシアは抜くのが難しかったけど、ここ(アルガルヴェ)もそうだ。(インサイドに)ねじ込んでいけば行けるかもしれないけど、そうすると相当ペースが落ちると思う」
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