2020王者といえどもマルケスの隣はヤバイ? ホンダ加入ジョアン・ミル「真のチャレンジになる」
スズキからレプソル・ホンダへ移籍したジョアン・ミルは、6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスとチームメイトとなることは「真の挑戦」と語っている。
写真:: Repsol Media
MotoGP 2023年シーズンから、ジョアン・ミルはレプソル・ホンダへ移籍する。彼は6度の王者マルク・マルケスとチームメイトととなることで、新シーズンが真の挑戦となってくるだろうと考えている。
スズキのMotoGP撤退に伴いミルは移籍先を探すことになったが、最終的に彼はグリッド上でも長い歴史を持つレプソル・ホンダへの加入が決まった。チームメイトはMotoGPで6度王者に輝いてきたマルク・マルケスだ。
ミル自身も2020年にMotoGPで頂点に立っているものの、実績という面で現在のグリッド上でマルケスに敵うライダーは居ない。マルケスは現在負傷から復帰し、前進を続けているさなかではあるが、最も手強いライダーのひとりであることは間違いない。
年が明けて1月に入り、レプソル・ホンダは初めてミルがチームウェアに袖を通した姿を公開。合わせて彼のインタビュー動画も公開されたが、ミルはマルケスとチームを共にすることについて、チャレンジングなことだと考えていると話した。
「マルクとボックスを共にすることは、真の挑戦だね。彼はグリッド上でベストなライダーだし、最もタイトルを獲得しているんだ」
同じピットボックスをシェアすることについて聞かれたミルは、そう答えている。
「これはある意味、本当に良いこともである。そして逆により難しいということでもあるね。彼とデータを共有することはできるし、内側から多くのことを学ぶことも可能だろう。でも、思うようにパフォーマンスを発揮できなかったりすると、隣にはあのタフなライダーが常にいるんだ」
なおミルは2022年最終戦後のバレンシアテストで、すでにホンダ・RC213Vの初ライドを経験済み。マシンについて聞かれた際に、ミルは次のように語った。
「テスト中には彼と一緒に走る機会も何周かあって、データもシェアしていたんだ。彼はこのバイクをどうやって完璧に機能させるかについてよく分かっている」
「彼はバイクが要求する方法で乗ることができるんだ。コーナーにも非常に速く入ることができるんだけど、これは僕が過去に乗ってきたバイクよりも速いかもしれない」
「そしてバイクから力を引き出す方法も、僕が以前乗っていた物と比べると違っている。僕はこれに慣れなくちゃいけないし、マルクはそれを凄く上手くやる方法を知っているんだ」
そしてホンダ1年目となる2023年シーズンの目標については、こう語った。
「まず最初に、僕らは現実的にならないといけない」
「僕らは難しい時期にあるんだ。鍵となるのは、このバイクに素早く適応して、序盤戦からスピードと自信をつけていくことだろう。そして中盤戦からは、表彰台に近づいて、素晴らしい結果を出すことが目標になる」
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