マルケス兄、新チャンピオンのミルを賞賛「最も一貫性のある走りをしていた」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2020年のMotoGPチャンピオンとなったジョアン・ミルがグリッド上で最も一貫性のあったライダーだったと評価し、タイトルに値すると語った。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP celebration helmet
AGV
MotoGP2020年シーズンのタイトルはスズキのジョアン・ミルが獲得。スズキにとって20年ぶりの最高峰クラスのチャンピオンとなった。
今季は第2戦スペインGPでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が大クラッシュを喫して骨折を負うと、以降は全戦に渡って欠場。6度のMotoGP王者が不在となったことで、その状況での戴冠は価値が下がるといった言説も見られた。
こうした主張について、ミル本人はマルケスが怪我をしたこともMotoGPの一部だと語り、退けてきた。
そして最近DAZNのインタビューに応えたマルケスも、ミルはタイトルを獲得するにふさわしい走りをしていたと語っている。
「彼はもっとも一貫性を示してきた。世界チャンピオンに値するよ」と、マルケスは言う。
「一貫性が鍵となるシーズンで、ミルはなにか特別なことは無しに、最終的にチャンピオンシップを勝ち取ったんだ」
「MotoGP2年目でそれを達成するのは、とても価値あることだ。来年、ミルは王座を守らなくてはならない。誰がグリッドについているかに関わらずね」
「レギュレーションに変更はないから、バイクは同じだろう。彼は才能があるからチャンピオンを目指して戦うだろうね。そして僕は彼からタイトルを奪わんとするつもりだよ」
2021年シーズン、レプソル・ホンダは新たにポル・エスパルガロを起用する。マルケスは下位クラスでかつてタイトルを争ってきたライバルの加入を楽しみにしていると話すが、同時に今季3勝を挙げたKTMを離れることに後悔もあるのではないかと語った。
「ポルはKTMで素晴らしいレースを見せてきたから、ホンダのマシンを試すのを楽しみにしているよ。ホンダという優勝できるバイクで、彼はコンスタントに表彰台に上がる必要があると思う」
「ポルのホンダ加入は良いことだ。ホンダは常にトップ6に入り、表彰台ひいてはタイトルを狙えるライダーを乗せることを望んでいたからだ」
「だから、ポルの加入はホンダにとって良いステップだ。ただ彼にとってはどうなのかわからない。KTMの進歩を見ると、彼が『なんで俺はKTMに残らなかったんだ?』と考えているに違いないと思うんだ」
また今季限りでドゥカティを離れ、2021年は休暇として2022年シーズンのMotoGP復帰を目指しているアンドレア・ドヴィツィオーゾについては、復帰は簡単ではないとマルケスは語った。
「彼が休暇を取るのには驚いたよ」
「彼は2022年に復帰したいと話しているけど、テストライダーすらも無しで1年間まるまるライディングしていないと、復帰は簡単なことではないと思う」
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