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「マルケスとのバトルが待ちきれない」新王者ミル、最大のライバルと来季対決に意欲

2020年のMotoGP王者ジョアン・ミルは来季マルク・マルケスと戦うことが楽しみだと語るが、スズキの戦闘力向上も必要だと話す。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP, Marc Marquez, Repsol Honda Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 11月に行われたポルトガルGPで閉幕を迎えた2020年のMotoGP。新型コロナウイルスの影響で例年とは異なった形でのシーズンとなったが、そうした状況で最もコンスタントな走りを見せたスズキのジョアン・ミルがタイトルを獲得した。

 これまでMotoGPクラスではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がタイトルを連覇する状況が続いていたが、彼は第2戦スペインGPで負った怪我により欠場し、連覇記録の更新とはならなかった。

 “マルク・マルケス不在”という状態での戴冠は価値が低い、というコメントも見られた今シーズン。しかしこれに関してはミル、そしてマルク・マルケス本人が否定している。

 そのマルク・マルケスは12月になって骨折した腕の3度目の手術を受けており、回復にはさらに6ヵ月ほどの期間が要すると考えられている。そのため、彼は2021年シーズンも序盤戦は欠場が続く可能性がある。

 ミルは復帰したマルク・マルケスとの対決を楽しみにしていると語るが、スズキと自分自身にはまだ改善の余地があるとも話した。

「マルクとの戦いを始めるのが待ちきれないよ」

 ミルはmotorsport.comにそう語った。

「事実としては、僕らスズキはスピードを改善する必要がある。ウチは本当にバランスの取れたバイクになっているけど、最速じゃない。マルクを倒すためには最速のバイクが必要なんだ」

「これは本当に重要なんだ。僕らはタイトルを今年勝ち取った。それはクレバーにやっていたからだ。でも僕がこのパッケージで最速だったから、というわけではないんだ」

「グリッド上で速度でベストではないパッケージでプレッシャーに耐えられていた。だから僕らがスピードを得て、ポールポジションを獲り、そしてどのグランプリでも勝利を争うようなことになったのなら、確かにマルクと戦うことができると思う」

「僕らはグリッド上でも改善の余地が多いと思う。なぜって僕はルーキーではないけど、経験することも、学ぶことも、おそらく他のライバルより沢山あるからね」

 ミルは今季、1992年のウェイン・レイニー以来となるポールポジションはもちろん、フロントロウも無獲得でのチャンピオンとなった(ペナルティによる繰り上げを除く)。

 2021年は王座を防衛する立場となるが、彼はそのことがプレッシャーになっていると認めた。

「ああ、確かにそれはプレッシャーだね」

「タイトルを獲得した。でも来年もそれを再現しなくちゃいけない。それが目標なんだ。『いや、トップ5に入れるかどうか見てみよう』なんて言えないんだ」

「今度はタイトルを背負ってトラックに戻り、シーズンを始める。だからこの結果を繰り返すこと、そして再現するために戦うことが重要なんだ」

 

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