王者ジョアン・ミル、昨季苦戦のフランスGPに苦手意識?「勝てるとは思っていない」
MotoGP昨年王者のジョアン・ミル(スズキ)は、第5戦フランスGPで苦戦しており、優勝できるとは思わないと語った。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
スズキのジョアン・ミルは、MotoGP第5戦フランスGPで苦戦していることから、勝てるとは思っていないと語った。
2020年シーズンのチャンピオンに輝いたミルにとって、昨年のフランスGPは良くない思い出の残るレースだ。彼にとって最高峰クラスでのキャリア初となったウエットレースで、11位フィニッシュ。昨季完走したレースの中で、最も順位が低かったのだ。
今季のフランスGPでは、ウエットコンディションとなったFP1で3番手につけたミルだが、ドライコンディションとなったFP2では13番手。再びウエットとなったFP3では7番手だったが、FP2で遅れたため予選はQ1から上位進出を目指すことになる。
FP2の後半ではクラッシュも経験したミルは、初日のフリー走行を終えた段階で、走っていても快適ではないため、どの程度状況を改善できるかは分からないと認めた。
「ベストを尽くしたけど、あのクラッシュが痛かった」とミルは語った。
「このサーキットでは他のマシンが上手くいっているように見えるし、僕たちは苦戦している。昨年はこのサーキットでの成績が最悪だったし、今日は調子が悪くて転倒もしてしまった」
「決勝で勝てるとは思っていないが、状況を好転させられる自信はある。集中して、トップ5と戦うことができれば満足できる」
「僕たちのバイクにとって、ル・マンは難しい。他のカテゴリーでは楽しめていたけど、今は快適に感じられないんだ」
「チームはよく働いてくれているので改善できると思うが、どの程度まで改善できるかは分からない」
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP crash
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
スズキが苦戦しているポイントについて、ミルは主にフロントエンドに問題を抱えてしまっていると明かした。
「フロントエンドのフィーリングが良くない時は、バイクを速くする準備ができていないと感じる」
「ホイールがスリップするような感覚があって、それがバイクを旋回させたり、コーナーでバイクを止めたりする妨げになっているんだ」
「ここの路面はタイヤを使わないので、フロントホイールに自信を持てるようになることが最も重要だ」
一方、ミルのチームメイトであるアレックス・リンスは、昨年のフランスGP終盤に転倒するまで2番手を走行していたこともあって苦手意識はないようで、今週末もミルと対称的なフィーリングを持っているようだ。
FP2では転倒したこともあって予選Q2への直接進出はできていないが、リンスはミルよりもはるかに手応えを感じているようだ。
その理由を訊かれたリンスは「申し訳ないけど、理由は分からない」と答えた。
「序盤、マーベリック(ビニャーレス/ヤマハ)の後ろで走り始めたんだけど、彼についていくのに苦労すると思っていた」
「でも彼の後ろでもかなり感触が良くて、彼をオーバーテイクしてからは自由に走れていた。なぜかは分からないけど、今日のフィーリングはとても良かった」
「今後もこの感覚を味わえるかどうか見てみよう。決勝に関しては、フラッグ・トゥ・フラッグ(レース中のコンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシンへの交換が許可される)レースになってほしい。そんなレースは久しぶりだ」
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