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ホンダ加入うわさのジョアン・ミル、今はスズキの苦境でそれどころじゃない?

ジョアン・ミルは2023年にレプソル・ホンダへの移籍が噂されているが、ホンダ自体の苦戦に目を向けようにも、現在のスズキ内での問題が多すぎると語っている。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP, Pol Espargaro, Repsol Honda Team

写真:: Dorna

 MotoGPは2022年シーズンの半分が終了。来シーズンに向けたライダーの移籍に関する数多くの情報が錯綜するなど、将来に向けた動きは加速してきている。

 今年のライダー市場の中でも特にビッグネームなのが、2020年王者のジョアン・ミルだ。スズキが2022年限りでのMotoGP撤退検討を認めたため、彼は外部にシートを求める必要に駆られている。

 しかしここ最近、ミルは苦しいレースが続いている。フランス、イタリアと転倒続きで、カタルニアGPでは4位に入ったものの、第10戦ドイツGPでは再び転倒リタイアに終わってしまった。

 レース後、ミルはグリッドでハードタイヤに選択を切り替えたことを悔やんでいると認めた。ハードタイヤでの序盤に苦戦し、ポジションを落としただけではなく、結果的にミゲル・オリベイラ(KTM)との戦いの中で、コース上の汚れた部分に押し出されてしまい、転倒で終えることになったのだ。

「おそらくグリッド上で、リヤタイヤについて適切な決定ができなかったと思う」と、ミルは語る。

「僕は常にチームからのアドバイスを信じているんだ」

「クラッシュした時は、コーナーを曲がる時にオリベイラと接近しすぎていて、ラインを少し外れてしまったんだ」

 芳しくないレース続きのミルだが、彼は2023年シーズンに向けては以前からレプソル・ホンダへの加入となるだろうと噂されてきた。

 もっとも、そうなった場合はまたも厳しいシーズンを送ることになるかもしれない。ホンダはドイツGPで長く続いてきた連続ポイント獲得記録が途絶えるなど、非常に苦しんでいるためだ。

 この点についてミルは「ホンダについて考えようにも、僕らも数多くのトラブルに遭遇しているからね」と答え、次のように続けた。

「僕らは素晴らしい時間を過ごせているわけではない。そして明らかに、彼らも素晴らしい時間を過ごしてはいないね」

 なおミルのチームメイトであるアレックス・リンスも、ホンダ陣営加入の噂があり、サテライトチームのLCRホンダとの交渉が報じられている。

 
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