2回のテストで超改善はムリ……それでもホンダのやる気にミル満足「いい仕事をしてくれている」
レプソル・ホンダのジョアン・ミルは、ホンダのMotoGPのパフォーマンスはまだ不足しており、カタールテストでも完全に好転させるのは難しいと考えているものの、アプローチが変化してきていることやその改善具合に勇気づけられているとポジティブさを示している。
ジョアン・ミルはレプソル・ホンダでの2年目を迎えているが、たとえ開幕までに完全に事態を好転させられないにしろ、これまでにホンダが見せてきた取り組みから、楽観的に考えられていると話した。
近年苦戦が続きチャンピオン争いに絡めていないホンダ。2024年は絶対的なエースだったマルク・マルケスがチームを離れるなどまた厳しい状況に直面しているが、優遇措置を受けながら復活を目指している。
MotoGPは2月1日からシェイクダウンを3日間行ない、6日からはセパンテストがスタート。テスト初日を終えたミルはホンダの新型バイクについて、シェイクダウンからの進歩は少なかったと語っている。
「今日はシェイクダウンでセットしたベースから、バイクを改善できなかった。快適ではなかったね」
セパンテスト初日を終え、ミルはそう語った。
「今日はブレーキングとフロント側のフィーリングが少し悪かったようだし、それがセクター1と2では上手く機能してくれなかった。でもその一方で、セクター3では速かったんだ」
「色々なことを試しているんだ。今日は最適なポジションがどんなモノかを確かめるためにハンドルバーやステップなんかを試していた」
「全体的には悪くないし、昨年よりも良くなっている。ハンドルを少し近づけて、より楽に乗れるようになった」
「もっとフロント側のフィーリングが良くなれば、さらに接近していけるだろう。これはいい兆候だ」
「ただ現時点では、まだ僕らはパフォーマンスが不足している」
「2日目は幸いなことに試すことが少なくなってくるから、細かいところに集中していくつもりだ。新型バイクで限界を攻めてより理解し、コンマ数秒を感じられるようにね」
Joan Mir, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
ミルは昨年11月末に行なわれたバレンシアテストでホンダが新型を持ち込むと、ホンダで初めて実際に機能するモノが持ち込まれたとポジティブなコメントを残した。
彼は今回のセパンテスト、そして次回のカタールテストの2回しかない開幕前テストでは状況をさらに好転させるのに十分ではないと認めながらも、ホンダが水面下で見せている変化には満足しており、ポジティブな姿勢を維持している。
「あの時(バレンシアテスト)はハッピーだったし、今もハッピーだよ。ホンダはいい仕事をしてくれていると思っているからね」
「彼らは懸命に取り組んでくれているし、ありがたく思っている。ただ実際問題として、今は望んだようなポジションでは無いんだ」
「僕は楽観的でいたいと思っているんだけど、昨年は本当に厳しい年だった。まだ道のりは長く様々な改善を続けていかなくちゃならないから、数度のテストでこの状況を解決できるとは思っていないんだ」
「僕たちは望んだような場所に今は立てていない。でも、満足できる状況だ」
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