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ジョアン・ミル、今季初表彰台はミラー転倒巻き添えで幻に……「ミスから学んでくれれば」

スズキのジョアン・ミルはMotoGPポルトガルGPでジャック・ミラーの転倒に巻き込まれてリタイア。表彰台のチャンスを逃してしまったが、ミラーに対してミスから“学ぶ”ことを願っていると話した。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第5戦ポルトガルGPで、スズキのジョアン・ミルは表彰台を争いながらもジャック・ミラー(ドゥカティ)の転倒に巻き込まれてレースを終了。ミスから学んで欲しいとミラーに要望している。

 ミルは今回2番グリッドスタートと、キャリアベストのポジションを確保。決勝レースでは優勝したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)には敵わなかったものの終始トップ3を走行し、今シーズン初表彰台に向けて突き進んでいた。

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 しかし19周目に悲劇が起きた。ミルにプレッシャーをかけていたミラーがホームストレートで並びかけると、ターン1でインに進入。しかしミラーはここでフロントからスリップダウンを起こして転倒してしまい、アウト側に位置していたミルを”道連れ”にするクラッシュが発生してしまった。

 好結果を得るチャンスを台無しにされてしまったミルだが、彼はミラーがわざと転倒したわけではないと理解しつつも、ミスから学ぶことを期待していると話した。

「僕も過去にはこうしたミスを犯してきた」

「彼が故意にミスを犯したわけじゃないことも分かっている。単にあのブレーキングエリアでオーバーテイクを仕掛けて、そしてあそこでは僕もハードブレーキングをしていてスペースがなかったんだ」

「そして彼はフロントタイヤをロックさせてしまった。残念だったよ。でも僕も何度かこの種のミスを犯したことはあるんだ」

「だから彼が今回のことから学んで、再び起こらないことを願っている」

 一方でミラーは、今回の転倒は路面の湿った部分に触ってしまったのかもしれないと考えており、インシデントについては「不愉快」な出来事だと認めた。

 motorsport.comにクラッシュ時に何があったかを尋ねられたミラーは「よくある話だ」と答えた。

「良いフィーリングがあったし、レースは上手く進んでいた。16周でタイヤを温存していたんだ」

「そしてプッシュし始めて、先頭のライダー達に接近していった。それでヨハン(ザルコ/プラマック)がミルを追い抜いていったことで、僕もオーバーテイクを目指していた」

「3周ほど連続で、ターン1で十分接近していたから、やれると感じていた」

「オーバーテイクをしかけた時、僕はイン側に位置していた。それで湿ったところに乗ったかどうかは分からないけどね」

「でも結局、フロントを失って彼を道連れにした。全く良いことではないし、レース終盤でのこうしたクラッシュは不愉快なモノだ」

「しかも、ライバルを巻き込んでしまったからなお悪い。だから本当にお粗末だと感じている。そういうことだ」

 
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