ジョアン・ミル「スズキの苦戦とダビデ・ブリビオの離脱は関係ない」折返しでトップから55ポイント差
2020年MotoGP王者のジョアン・ミルは、2021年シーズンの戦いではスズキの進歩が足りていないと批判している。ただ、その原因はダビデ・ブリビオの離脱によるものではないと考えているようだ。
スズキはMotoGP2020年シーズンに、ジョアン・ミルと共にタイトルを獲得。2021年シーズンはその防衛に挑んでいるが、前半戦ではライバルに後れを取ってしまっている。
ミルは前半9レースで優勝が無く、表彰台は3回獲得しているものの、ランキングトップのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)からは55ポイント差と、大きく水を開けられてしまっているのだ。
苦戦が続く中、ミルは2021年型のGSX-RRの進歩が足りていないと批判を口にしており、サマーブレイク前には現在のマシンではタイトル防衛には“十分ではない”と率直に語っていた。
スズキは王座に輝いた昨シーズンから、体制に大きな変化があった。チームがMotoGPへ復帰する際からマネージャーを務めてきたダビデ・ブリビオが離脱し、F1の世界へと移ったのだ。
ただミルは今シーズンのスズキの出遅れについて、ブリビオの離脱は原因ではないと考えている。
motorsport.comの独占インタビューに応えたミルは、ブリビオの離脱がチームに想像以上のダメージを与えているかという問に「いいや、僕はそうは思わない」と答え、さらに次のように続けた。
「ダビデがスズキの中で素晴らしい仕事をしていたのは間違いないと思う。でもそれ以上に、他チームのように技術的な改善などで、大きなステップを見つけられていないんだと思う」
「だからといって、スズキがサボっているというわけじゃないし、もちろん彼らは懸命に取り組んでくれている。それにダビデは仕様書を作る人間じゃなかったからね」
「だからこうした場合では、僕らがあらゆる部分で改善を続けなくちゃいけない、そういうことだと思う。他のチームがより良い形で改善しているのを見ているわけだからね」
ブリビオの離脱後、スズキは佐原伸一プロジェクトリーダーを中心にマネジメント委員会の下でチーム運営を行なっている。
佐原プロジェクトリーダーは、motorsport.comの取材に対して今シーズン中に新たなチームマネージャーを据えることはないと語っているが、ミルもその判断を信頼しているという。
「ああ、僕はサハラさんをとても信頼している。正直に言って、彼がそうすべきと考えているなら、それは正しいことだと思う」と、ミル。
「彼は今全てを主導しているひとで、このプロジェクト内部で全ての問題を見ることができる人物だ」
「そして、もし彼がそう言うなら、それには理由があるんだ」
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