ジョアン・ミル、マルケス復帰後の速さは「驚くことじゃない」今季は直接対決で王座防衛へ
2020年のMotoGP王者であるジョアン・ミルは、第3戦から復帰したマルク・マルケスが即座に速さを発揮してきたことについて、「驚くべきことではない」と語っており、そのレベルで走ることを期待していたとライバルの帰還を歓迎した。
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Gold and Goose / Motorsport Images
アルガルヴェ・サーキットで行なわれているMotoGP第3戦ポルトガルGP。今回のグランプリでは昨年夏に右腕を骨折し欠場が続いていたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がついに復帰を果たしたが、ジョアン・ミル(スズキ)はマルケスの存在でモチベーションが変わるようなことはないと主張する。
昨シーズン、マルケスが不在となったMotoGPクラスでチャンピオンを獲得したのは、スズキのジョアン・ミルだった。彼もマルケスも否定しているものの、“マルク・マルケス”という近年の絶対的王者を欠いた状況での戴冠にはその価値を低く見積もる言説が見られたのも確かだ。
3度の手術を必要とし、今年3月にようやくバイクへの乗車許可が下りたばかりのマルケス。彼の復帰には非常に注目が集まっており、ともすればいきなり優勝争いに参加してくるだろうと予想する人物も居るほどだ。
マルケスはFP3の結果から予選Q1スタートが決まってしまったものの、FP1では3番手、FP2では6番手タイムを記録するなど、9ヵ月間MotoGPから離れていたとは思えない走りを披露している。
ただミルはマルケスが好パフォーマンスを示してくることは予想の内であり、驚くことではないと指摘。加えてマルケスの復帰と自身のモチベーションに関係はないと語った。
「マルケスのパフォーマンスには驚いてないよ。ここではホンダが上手く機能するし、彼が速いライダーだということは分かっていたからね」
「それに彼のポテンシャルを知っているから、彼が100%に近いところまでプッシュできるだろうとも思っていた」
「彼はMotoGPバイクの乗り方をよく知っている。だから速く走れるのは普通のことだ。何も驚いたりはしない。彼がしていることは、僕がそのレベルにあってくれと期待していたことでもあるからね」
「彼の帰還が僕にモチベーションを与えたり、減らしたりすることはない。僕に不足は無いし、最大限の努力をしている。他の人の問題は他の人のコトであって、僕は最大限の努力をして、満足して帰宅するようにしているんだ」
なおミルはサーキットとGSX-RRの相性が特別良いと考えているわけではないが、全体として好調な状態にあると説明。2日目のFP3でこそ総合12番手となりQ2直接進出は逃したが、悪くないベースがある様子だ。またチームメイトのアレックス・リンスは総合5番手タイムと好位置につけている。
「スズキがどこかで大きなアドバンテージを得ているとは思わない。でもこのサーキットではほぼ全てで好調なんだ」
「それで、バイクのベースは良くなっている。ライバルよりも何が優れているかはわからないけどね」
「単にマシンをトラックに持ち込んだけなのにふたりとも速いんだ。このバイクの最大の弱みは予選だけど、今回は今のところ上手く機能している」
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