「スズキにファーストライダーはいないハズ」ミル、同僚リンスに追いつく意気込み
ジョアン・ミルはMotoGP2年目となる今シーズン、もうスズキのセカンドライダーだとは思わないと、アレックス・リンスに並ぶ意志を見せた。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
2019年にスズキからMotoGPクラスへと昇格したジョアン・ミル。彼はルーキーシーズンをランキング12位、ベストリザルトは5位で終えた。
チームメイトのアレックス・リンスには大きく差をつけられているが、5位を獲得したオーストラリアGPでは初めてリンスの前でゴールするなど、徐々にそのポテンシャルを示しつつあった。
5月初頭、スズキはミルとの契約を2022年まで延長したことを発表。既に発表済みだったリンスとのコンビがさらに2年間続くことになった。
「今は“ファーストライダー”は無いと思いたい」
ミルは契約更新が発表された後に行なわれた取材で、そう語った。
「去年はそれがあった。リンスは既に定評があるライダーで、僕はまだ昇格したばかり……それはハッキリしていたからね。でも僕は(今は)そう思っていないし、スズキもそう考えてはいないと思う」
「僕らふたりともが、スズキがあるべき姿になるように取り組んでいかなくちゃならない。ケビン・シュワンツがやったようにね。スズキには多くのポテンシャルがあるんだ。僕はこの先のレースではアレックスに近づきたいと思っている」
「“もう一歩”を踏み出すための秘訣は、速く走ることだ。それが僕らを成長させ、スズキのマシンが全てのレースで先頭集団にいる印象を与えるはずだ」
またミルはズズキとの契約更新について満足しており、スズキを信頼していると語った。
「この契約更新にはとても満足している」
「契約はまだ1年間残っていたけど、僕とスズキの仕事はまだ終わっていない。十分じゃないんだ」
「他のメーカーに移っていたなら、また1年間のトレーニングが必要だっただろう。僕はスズキのプロジェクトをとても信頼しているし、僕らには共にそれができると思っている」
スズキは昨シーズン、リンスが年間2勝を挙げるなど活躍。ただ、リンスはGSX-RRが乗りやすいマシンだという周囲の見方には腹立たしいと語っており、ミルもそうしたチームメイトの考えに同意している。
「スズキのマシンは、本当に簡単じゃないんだ」
「そう言っている人たちは分かっていないよ。全メーカーのバイクを試していたなら、そう言えるだろうけどね」
「スズキのマシンはヤマハのような並列4気筒エンジンを搭載している。(スズキは)もうちょっとアグレッシブで、独特な乗り方があるんだ」
「(スズキ)1年目はライダー全員が苦戦していて、常にクラッシュが起きていた。その理由は僕には分からない。スズキのマシンの特色を見つけるのは難しかったようだ。他のメーカーに乗るライダーはより簡単に適応して、自然に乗っていたようにも思えるけど、それについては確信は持てない」
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