ジョアン・ミル「タイヤ選択ミスがなければ勝利もあった……」リンス欠いたスズキ1台体制の弊害出る
MotoGP第7戦カタルニアGPで4位となったジョアン・ミル。彼はタイヤ選択にミスがあったことで、好結果を得るチャンスをふいにしてしまったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
スズキのジョアン・ミルはMotoGP第7戦カタルニアGPで4位となったが、タイヤ選択のミスがなければより上位の結果を得られたかもしれないと、悔しさを滲ませた。
舞台となったカタルニア・サーキットは、タイヤへの負荷が厳しいコース。決勝レースでフィニッシュした上位4人は全員がリヤにハードタイヤを選択していたが、5番手フィニッシュのジョアン・ミル(スズキ)は、それとは異なりミディアムタイヤを選択していた。
ミルは今回10番手からのスタートだったが、1周目に4番手にまでジャンプアップ。そしてタイヤマネジメントを行ないつつ、表彰台獲得を目指していた。
しかしレース後半になると、ミルの前を行く4人のライダーは1分40秒台後半のペースで走行していたのに対し、ミルのペースは1分41秒台中盤にまで落ち込んでいたため、表彰台争いグループから脱落してしまった。
「タイヤに何が起こったかと言えば、僕はできるだけ労ってソフトタイヤを走らせていた。そして最初の数周ではやるべきことができていたんだ。でもタイヤのパフォーマンスは急激に落ちてしまった」
ミルはそう語る。最終的には3番手フィニッシュだったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)にタイム加算ペナルティが科されたことで4位を確保したものの、タイヤ選択のミスに、ミルは悔しさを滲ませた。
「前方の4人のライダーはみんなハードタイヤだった。その後方、ミディアムを選んだ一人目のライダーが僕だったんだ」
「この件については腹が立っている。僕らはもうひとつの選択肢を採ることができたはずだからね」
また今回のレースでは“勝てるポテンシャル”があったのではないかと問われると、ミルは“だからこそ”腹が立っていると語った。
「ああ、それこそ僕が腹を立てている理由だ。僕らは序盤から先頭に接近する必要があったけど、今日はすごく上手くいったんだ」
「10番手と後方の雑多な中からのスタートだったけど、僕らは前に出る必要があった。オーバーテイクをしていくために必要なことをやって、タイヤをセーブできる位置についたんだ」
「勝っただろうときの手順を踏んでいたんだ。でも戦略ミスによって勝利が手からこぼれ落ちるのを見なければならなかった。だから気分は良くない」
「ここから学ぶ必要がある。時にこうしたことは起こるけど、今日の戦略は上手く行かなかったんだ」
なおカタルニアGPではチームメイトのアレックス・リンスが怪我で欠場。それによってスズキはミルの1台体制で挑まなければならず、タイヤのデータが少ない状況で決定を下さなければならなかった。
「僕がミディアムタイヤで行くことを認めたんだ」
「でも実際にはこうだった。僕はコース上にいる唯一のスズキ勢で、何もかも自分でやらなくちゃいけなかった。何個もタイヤを試す時間はなかったし、情報がなかったんだ。それが戦略決定において少し難しくさせていたというのはあるね」
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
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