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ランク首位のクアルタラロ、これからは“プレッシャー”増大で違うステージへ? 王者ミルが心理戦

2020年MotoGP王者のジョアン・ミルは、現在ランク首位のファビオ・クアルタラロが大きな差を築きつつある状況について、クアルタラロにかかるプレッシャーも大きくなってくるだろうと語った。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP2021年シーズンは第11戦までを消化。現在ポイントランキングをリードするのはヤマハのファビオ・クアルタラロで、昨年王者のジョアン・ミル(スズキ)は3番手に並んでいる。

 ミルは今シーズンまだ優勝は記録できていないが、表彰台を3度獲得。レッドブルリンクでの連戦では2位と4位と堅実に結果を残している状況だ。

 クアルタラロに対しては47ポイントと大きな差を付けられてしまっているが、ミルは今後の戦いではクアルタラロにかかるプレッシャーがどんどん大きくなると考えており、その状況を見極めていきたいと語った。

「ファビオは今、これまでとは別ステージのチャンピオンシップを開始したと思う」と、ミルは言う。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「ここからの3レースで、別のチャンピオンシップ争いを目にし始めることになると思う」

「彼が(ランク2番手以下に)しっかりとした差を築いていたとしても、彼にはレースごとにより高いプレッシャーがかかってくると思う。プレッシャーに対処するのは、いつでもライダーにとって難しいことなんだ」

「おそらくヤマハの期待は彼の一身にかかっている。昨シーズンはこうしたことは無かったと思う」

「彼はとても上手くやっている。だけど今プレッシャーがより大きくなっているのは確かだ。だから、どうなるか様子を見てみよう」

 ただクアルタラロ側はこうしたミルの発言を否定。ミルがタイトル争いにおいてプレッシャーをかけるための“戦略”として発言してきたと指摘し、その試みは上手く機能していないと語った。

「僕にとっては何の変化もない。あのレース(オーストリアGP)ではヤマハのことは僕の双肩にかかっていたけど、レースでは何も変わらなかった」

「だからこういった発言も僕にプレッシャーをかけようとするちょっとした作戦だと思う」

「だけど僕が影響されることはない。楽しいゲームだとは思うよ。でもシルバーストンでも勝利をかけて戦っていくつもりだ」

 “作戦”だと指摘されたミルだが、彼は自身がタイトルを防衛するためには、今シーズンは少なくとも2〜3勝を挙げる必要があるだろうと語っていた。なお、ミルは昨シーズン1勝で王座を獲得している。

 

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