ジョアン・ミル、王座防衛は厳しいと認める。クアルタラロとは65ポイント差に広がる
MotoGP王者のジョアン・ミルは、第12戦イギリスGPを終えてポイントランキング首位のファビオ・クアルタラロとの差が65ポイントにまで広がったため、王座防衛が厳しくなっていると認めた。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第12戦イギリスGPでは、ヤマハのファビオ・クアルタラロが今季5勝目を記録。ポイントリーダーのクアルタラロは、ライバルに対してギャップを更に広げることに成功した。
イギリスGPではタイトル争いのライバルが軒並み下位に沈んだ。2020年王者のジョアン・ミル(スズキ)は9位、ヨハン・ザルコ(プラマック)は11位でフィニッシュ。イギリスGP終了後のランキングでは2番手のミルとクアルタラロの差は65ポイントにまで広がった。
チームメイトのアレックス・リンスが2位を獲得した一方でミルの苦戦。これはついてはフロントタイヤに問題が発生したためだと説明されている。
2021年シーズンの残るレースは、暫定で6レース。まだタイトル防衛の可能性は残っているが、ミルは既にそれが厳しくなっていると認めた。
「そうだ。全てが終わるまでは分からないのも確かだけど、今日の結果にはガッカリしている」
レース後、motorsport.comから現時点でタイトルに手が届かなくなったと考えているかと訊かれたミルは、そう答えた。
「正直今シーズンは、もっと接近して、もっと表彰台を獲得できることを期待してた」
「表彰台に届かない4位というポジションは何度も手にしたけど、それでは表彰台獲得にはならないんだ」
「でも今日は率直に言って、全然楽観的になれない。本当に奇妙なことが起こっていて、その理由もハッキリしていないんだ」
「だからなぜなのかを理解する必要がある」
ミルは決勝レース前、涼しいコンディションだったこともあり、多くのライダー同様に、グリッド上でタイヤをソフトへと交換した。
そのタイヤに問題が発生し、苦戦を強いられた一方で、優勝したクアルタラロも同一のフロントタイヤを使っていた。そのためミルは、ソフトタイヤを選択したことは間違っていなかったと考えている。
「正直言って序盤の走行ではフィーリングは相当良かった」
「上手いことライディングできていたし、レース終盤に向けて望んでいた位置にいた」
「でもフロントタイヤに問題が出てしまった。この問題で12周から10周、あるいは残り5周までに(毎ラップ)コンマ2〜3秒の差が出たと思っている」
「以前にはなかった問題だから、なぜなのかを理解する必要がある」
「ソフトタイヤを選択したことが問題なのではないと思っている。優勝したライダーも使っていたし、僕自身もこのタイヤを機能させることができていた。でもこうした問題が起こったことはなかった」
「だからなぜかを理解しなくちゃいけない」
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