王者ジョアン・ミル、序盤戦終えランク6番手に留まるも「サマーブレイクまでに追い上げ“可能”」
スズキの昨シーズン王者ジョアン・ミルは2021年シーズンの戦いでライバルの後塵を拝している。ただミルは今後のスズキの得意とするコースで挽回していくことができると主張した。
2021年のMotoGPは既に6戦目を迎え、舞台はイタリアのムジェロ・サーキットへと移った。チャンピオンシップ争いではファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が首位に立ち、それをドゥカティ勢が追う展開。昨年の王者ジョアン・ミル(スズキ)は31ポイント差の6番手と少し離されてしまっている。
ミルがここまでの5レースで表彰台を獲得したのはポルトガルGPでの1回のみだが、安定した走りを見せているクアルタラロやフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)といったライバルとのギャップを、今回のイタリアGPでは詰めていきたいと考えているようだ。
ただ最近では、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がSky sportのインタビューでタイトル争いの主な候補にクアルタラロとバニャイヤを挙げるなど、ミルへの注目が薄れているようだ。そしてマルケスは、次のようにも語っていた。
「ミルは昨年の戦略、つまり全レースを完走するという戦略を(今年も)踏襲している。だけどこの方法でチャンピオンシップを勝てるのは一度きりだ」
だがミル本人は、こうした批判的な言説は意に介していない様子だ。
「アタックなしで表彰台を獲得する方法を知っているなら、ぜひ僕に教えて欲しい。今年の(これまでの)コースはスズキにとって有利ではないもので、僕らはそれを上手くセーブしてきた。これからはアッセンやカタルニアのように、僕らにも合ったコースもやって来るんだ」とミルは語る。
「僕は常にアタックしているから、するしないという問題じゃない。今シーズンは今後もっと良くなっていくと思っているし、最初はゆったりとした立ち上がりでいたかった」
ミルはサマーブレイクに入るまでのレースが重要だと考えており、後半には追い上げも可能だと捉えているようだ。
「しっかりポイントを獲得してサマーブレイクに入ることが重要だ。後半戦でチャンピオンシップ首位に接近して行くためにもね。僕らはポイント差を挽回していく必要があるけど、それは可能だと思う」
「序盤のサーキットはヤマハやドゥカティのマシンに合った場所だったけど、これからはスズキの真のポテンシャルが見え始めてくるだろう」
なおミルは28日に行なわれたイタリアGP初日、FP1を4番手、FP2を11番手タイムで終えている。
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