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ジョアン・ミル、タイトル有力候補と目さないライバル意に介さず。「“同じミス”を犯したいならどうぞどうぞ」

スズキのジョアン・ミルは、一部のライバルが自身を2021年シーズンのタイトル”有力候補”と考えていないことについて、「2020年シーズンと同じ間違いを犯したいなら歓迎する」と語った。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年のMotoGPがいよいよ開幕を迎えるが、スズキのジョアン・ミルは昨年王者となったにもかかわらず、一部のライバルが今季の有力候補と目していないことについて「歓迎する」と語った。

 MotoGPの2020年シーズン、参戦2年目ながらタイトルを勝ち取ったミル。昨シーズン開幕時に行なわれた会見で各ライダーがタイトル候補を予想していたが、誰も名を挙げていなかったミルが頂点に立ったのは、予想外の結果だったとも言えるだろう。

 そして2021年シーズン、今度は多くの人がミルをタイトル候補の一角として数えているが、”最有力候補には該当しない”と考える者もいる。

 ミルはこの状況について、再び“間違い”を犯したいのならそれは歓迎すると語り、他人の予想には振り回されずにシーズンを進めていくと話した。

「皆、昨シーズンの僕たちのことは知っていると思うけど、誰を有力候補に置くかは、まあそれはそれということだ。僕のことをまた有力候補に入れない、という間違いを犯したいのなら、それは歓迎しよう」

 ミルはmotorsport.comのポッドキャストでそう語っている。

「僕は自分のシーズンを戦っていくだけで、他が何を予想しても気にしない。個人的には僕自身は有力候補のひとりだと思っている。ただ実際には、他のライダーの多くも有力候補だと思っている」

 なお2020年はカタールGPのMotoGPクラスは開催が中止されたため、ミルは3年目ながらMotoGPマシンでのレース経験は2019年の1度のみだ。その際は優勝したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ/当時)から5秒遅れの8位フィニッシュだった。

 ミルは舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットは好きだと語る。

「このトラックでレースをしたときは上手くいったし、去年のテストも今年と同じようにポジティブだった。それにここは僕が好きなサーキットだよ」

「スズキにとっては理想的なコースではないかもしれないけど、最悪でもない。僕らにはバランスの取れたバイクがあるんだ」

 今年はプレシーズンテストで計5日間ロサイル・インターナショナル・サーキットを走行しているが、ミルはこうしたコースではタイヤが鍵になるだろうと考えている。

「去年も僕らは勝つためにここにいた。今年も僕らは良いポジジョンにいる。でもレースの鍵となるのは、タイヤマネジメントだろう」

「これはどのレースでもそうだけど、ここでは特にそうなるだろうね。ドゥカティ勢は凄くパワーがあるけど、ライダーがそれをマネジメントできるか様子を見ることになる。そしてヤマハがドゥカティと戦うとなったら……どうなるか見てみよう」

 

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