ホンダのジョアン・ミル、ポルトガルGP1周目接触でモルビデリを批判「賢くなかったようだね」
ジョアン・ミルはMotoGPポルトガルGPの1周目にフランコ・モルビデリと接触して大きく後退してしまった。このことで、彼はモルビデリが“賢明”でなかったと批判している。
レプソル・ホンダのジョアン・ミルは、MotoGPポルトガルGP1周目に大きく後退する場面があった。その原因として、接触したフランコ・モルビデリ(プラマック)を批判している。
ミルとモルビデリの接触は国際映像でも捉えられていなかったが、1周目に彼らは接触し、共にポジションを落とした。17番グリッドからスタートしたモルビデリは、スタートから序盤のコーナーで行き場がなく、ミルのいるポジションまで後退してしまった。
そしてターン8で彼らは接触。これでミルは大きくコースを逸れ、21番手にまでポジションを落としてしまった。ミルは最終的にはライバルの脱落も助けとなり、12位でフィニッシュすることができたが、モルビデリの動きに対しては不満を表明している。
「1周目に僕はオーバーテイクはできたけど、あのポジションでは序盤に落ち着いていかなくちゃいけないんだ」
ミルはそう語る。
「それが実際のところだ。みんなが揃うレースで目の前にはたくさんのバイクがいるんだから、少しは賢くなければならないだろ? そしてモルビデリはそうじゃなかった」
「彼は僕のところへやってきて、かなりのスピードでぶつかったんだ。ターン8でコース外に出てしまって、僕のレースはそのせいで少し妥協しなくちゃならなくなった」
ミルはモルビデリとの接触でバイクがダメージを受け、ブレーキングでもコーナリングでも影響が出ていたと語った。
「バイクのリヤ側の、テールウイングやその他様々なモノが無くなってしまった」
「何も無かったんだ。フロントウイングはあったけど、それもかなり動くようになってしまっていた。エキゾーストだってダメージを受けていた」
「ウイング無しではターン1でバイクを減速させるのが大変だったよ! ターン5もチャレンジングだった。かなり離れていたから誰も映像に撮ってくれなくて残念だ」
「良い週末にできたと思うし、調子は良いよ。だからもう次に切り替えて、次回のレースは後方にいるライダーが序盤のラップでは少し考えてくれるといいね。そうすればみんなにとって安全だ」
Franco Morbidelli, Pramac Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
なおモルビデリはミルとの接触後に転倒。レースには復帰し、最終的に18位でフィニッシュした。
ミルはこの転倒がモルビデリにとっては十分なペナルティになっているため、ペナルティを科す必要はないと考えている。
「まあ彼もクラッシュしたよね? つまりペナルティは受けたってことだ」
「そうでなければ、(ペナルティが)必要だろう。でも彼はクラッシュしたからね。そうなることは望んでいなかっただろうけど、クラッシュしたんだ。だからそれが彼の受けたペナルティだよ」
一方、モルビデリはこうしたミルの批判に対し、自らのライディングに過失はなかったと主張した。
「グループで走っているときは、それもレースの一部だ」とモルビデリは言う。
「僕はイン側に入って、そして僕らは接触し、僕はワイドに膨らんでしまっただけだ」
ドゥカティ陣営にヤマハから移籍してきた後、トレーニング中の転倒でプレシーズンテストを丸々欠場しているモルビデリは、最終的に18位に終わったものの、完走したことで経験を持ち帰ったといえる。
「僕はこのバイクの学習を進め続けているし、かなり満足して帰路につけるよ」
「確かにリザルト面ではそうではないかもしれない。スタートでミスをしてしまって、後続集団に捕まってクラッシュしてしまったからね」
「その後、レース結果はもうメタメタだったけど、実際リズムはかなり許容できるものだったし、かなりまともだったんだよ」
「それは心強いね。まだ僕は様々な事を学ばなくちゃいけないところで、色々調整も必要だけど、すでにいくつかのコトは現実になりつつあるんだ。そこはポジティブだよ。僕はこのまま前進し続けて、スピードを上げていくことが必要なだけだ」
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