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「バイクは2020年から改善されていない」王者ジョアン・ミル、苦しい状況に不満

MotoGP王者のジョアン・ミルは第7戦カタルニアGP予選を経て、「スズキのバイクが昨年と比較して改善されていない」と苦しい状況を語った。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年のMotoGPは第7戦カタルニアGPを迎えたが、現王者のジョアン・ミルはライバルと比較して苦戦が続いている。

 6月5日に行なわれた予選ではQ2に進出したものの、PPを獲得したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)からは0.578秒差の10番手タイム。昨シーズンの予選タイムからは約0.2秒速い(ただしターン10の改修のため参考)タイムとなったが、ポジションはふたつ落としてしまった。

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 ミルは現状に関して“単純に”予選で速く走れないと説明。さらに2020年と比較してタイムを縮めつつもふたつポジションを落としている事実は、スズキが今年何も進歩していないことを表していると、非常に厳しい考えを示している。

 なお昨シーズンの同GPでは追い上げの展開で2位表彰台を獲得している。彼は今シーズンも同じ様な戦いができることを期待しつつも、「そのやり方でレースに勝つことはできない」と苦しい状況を語った。

「思うに、僕らはまた追い上げのレースをしていくことになる」とミル。

「改善を続けなくちゃいけない。こういうのはレースを勝つ方法じゃないからね」

「タイヤをマネジメントして、常に素晴らしいラップを刻むことができれば表彰台に登ったりはできるだろう」

「だけど実際のところは、ライバルの競争力がとても高いから僕らは改善とプッシュを続けなければいけないというのが真実だ。多くのメーカーが改善していて、僕らは改善していないんだ」

「ウチのマシンはとても良いし、ベースも良好だ。でも手にしているマシンは昨年と同じなんだ」

「何が言いたいかと言うと、去年よりも予選でコンマ2秒速くなっていても、(ポジションは)ふたつ下げた10番手だ。だから僕らは改善していないんだ」

「もっとパーツなりを準備するために、テストをより行なったりしてプッシュする必要がある。明らかに今年は多くのライバルが進歩していて、僕らは良いパッケージを持ちながらも進歩していないんだよ」

 そう語るミル。彼はスズキの進歩の欠如に関しては“少し心配している”と認めており、次のようにも付け加えている。

「僕はタイトルを防衛したいし、スズキもそうだと思っている」

「ただ正直僕らはもっとプッシュする事ができると思うんだ」

「チームはとても良く働いてくれている。でも十分じゃない。ライバルたちはもっと頑張っているかもしれない。王座を守りたいなら、僕らは一丸となって頑張る必要がある」

 

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