ロッシとのバトルは絶対忘れられない! 3位ミル、地元の“英雄”との勝負を誇る
スズキのジョアン・ミルはMotoGPサンマリノGPでバレンティーノ・ロッシを抜いて3位表彰台を獲得したが、そのバトルは決して忘れられないモノだと語った。
Joan Mir, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第7戦サンマリノGPで、スズキのジョアン・ミルは最終ラップにバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)を追い抜き3位でフィニッシュ。キャリア2度目の表彰台を獲得した。
ミルはレース序盤から中盤までは表彰台に絡む位置につけていなかったが、残り10周となる頃にはロッシやチームメイトのアレックス・リンスらの表彰台争いのグループに加わった。
リンスが幾度となくロッシにチャージをかけていく中、ミルが仕掛けたのは最終ラップ。リンスがミスを犯した隙をついて4番手に浮上すると、そのままロッシをも抜きにかかった。
ミルはターン10のインに飛び込み、遂にオーバーテイクを完了して3番手に浮上。ロッシから表彰台を奪っていった。
ミルはロッシの地元戦で表彰台を奪ってしまったことについて“申し訳ない”と認めつつ、ロッシとのラストラップのバトルは忘れられないものになったと語った。
「今日はとてもハッピーだ」と、ミルはレース後に語った。
「僕らは100%の力を出して、本当に素晴らしい仕事をした。表彰台争いを決して諦めなかったんだ」
「最初は表彰台争いのグループについていくのに、かなり苦戦していた」
「それからタイヤがこなれてくると、高速コーナーでより安定性が出て、ラップタイムを上げるのが簡単になってきたんだ」
「そこからは表彰台圏内までの距離を縮め始めた。僕はこのペースなら表彰台は可能だと思っていた。(優勝を目指せなかったのは)フランコ(モルビデリ)はもうひとりで先に行っていたからね」
「アレックスをオーバーテイクしてからの、バレンティーノとのラストラップは素晴らしかった。決して忘れることはないだろう。良い動きだった」
「彼は素晴らしい仕事、そしてレースをしていたから申し訳ないと思う。でも今日は僕の日だった」
リンスはチームメイトに表彰台を攫われてしまったが、7月のヘレス戦でのクラッシュで右肩を負傷した結果右腕に負荷がかかり、腕上がりの状態になっていたことで、ラスト3周はマシンを操るのにも苦戦する状態だったと語った。
「表彰台に上れなかったのはすごく残念だ。FP4やFP2でリズムが凄く良いことは分かっていたからね」
「レースの前半から中盤は、僕としては完璧だった。バレンティーノとの2秒差を取り戻すことができたんだ」
「彼に追いついたとき、僕は彼を追い抜こうとしたんだ。だけど彼はとても賢くて、上手くブロックされてしまった。そして残り10周というときに、右腕に腕上がりの症状が出始めてしまった」
「最後の3周はバイクに乗るのも不可能な程だった。結局僕の肉体的な状態はまだ100%じゃないんだ」
「肩に痛みは感じていない。だけど周辺の筋肉が衰えてしまっていて、そのことによって腕を酷使してプッシュしていたんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments