王座決定直後に大不振……ミルに何があったのか?「電気系のトラブルがあった」
前戦バレンシアGPで、2020年のMotoGPチャンピオンに輝いたジョアン・ミル(スズキ)。最終戦ポルトガルGPの予選では苦戦しQ1を10番手で終えたが、その原因は電気関係のトラブルにあったという。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれたバレンシアGPで2020年のMotoGP最高峰クラス王者に輝いたスズキのジョアン・ミル。しかしその一週間後、最終戦ポルトガルGPの予選では一転して大苦戦。予選Q1を突破できなかったばかりか、同セッションで10番手に終わった。
この結果日曜日の決勝レースは、20番グリッドからのスタートということになる。
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ミル曰く、この日の苦戦の原因は、電気的な問題が発生していたからだという。そしてチームは、この問題を発見するまでに時間を要してしまったようだ。
「トラブルがあったから、本当に大変な1日だったと思う。バイクの電子機器の問題だったようで、うまくバイクに乗ることができなかったんだ」
そうミルは説明した。
「でも、”ああ、トラブルが起きてる”と気づいたのが遅すぎた。それによって僕らの1日は、間違った方向に進んでしまった」
「今回は少し迷ってしまった。気付いた時には、すでに手遅れだった」
「重要なのは、昨日僕らはペースについて話していたということだ。僕らはとても自信を持っていて、パフォーマンスもとても力強いと考えていたんだ」
「明日に向けては自身を持っている。レースで素晴らしいカムバックを果たすために、全てをまとめあげることができると思うんだ」
ミル曰く、FP4ではある程度自信を取り戻していたものの、いつ問題が再発するか心配していたため、予選を前にして再び自身を失うことなったという。
FP4でリヤにミディアムタイヤを履いた理由について、ミルは次のように語った。
「何が問題なのかを見極めるために、色々なことを試してみなければいけなかった。そのために使ったんだけど、最高のタイヤじゃなかった。フィーリングが良くないタイヤだったんだ」
「FP4でハードタイヤを履いた時、良いフィーリングを取り戻すことができた。最後のセクターでオイルフラッグが振られていたから、1周をまとめることができなかったけど、良いフィーリングは戻りつつあったんだ」
「そして予選で僕は……自信を持つことができなかったんだ。トラブルがいつ再発するのか、分からなかったからね」
「僕は少し怖かったんだ。だから、どんな種類の自信もなかった」
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