モルビデリ、ザルコにペナルティ付与を期待。スティリアGP初日に裁定の予定
第5戦オーストリアGPで大クラッシュを喫したフランコ・モルビデリは、ヨハン・ザルコに対してペナルティが科されることを期待していると語った。
写真:: MotoGP
MotoGP第5戦オーストリアGPの決勝レースで、アビンティアのヨハン・ザルコとペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリが高速コーナーのターン2で接触し、クラッシュ。高速でグラベルへと突入した。
ザルコ、モルビデリのマシンはそこで止まることはなく、それぞれターン3へと跳ねていった。そしてちょうどターン3を通過していたヤマハのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、それを運良く回避することができたが、まさにギリギリのタイミングだった。
転倒したザルコは手首を骨折し、モルビデリは擦り傷と打撲を負った。しかし更に深刻な事態になっても不思議ではないクラッシュだった。
レッドブルリンクでは第6戦スティリアGPが連戦で行なわれるが、その走行開始前日となる20日に、モルビデリとザルコはMotoGPスチュワードからの聞き取りを受けた。
現時点ではザルコにペナルティ等は科されておらず、聞き取りを経ての裁定は21日に公表される予定だ。そしてモルビデリは、ザルコにペナルティが出されると考えているようだ。
「それは待ってみないとね」
ザルコにペナルティが科されなかったとしたら、ガッカリするかと訊かれたモルビデリはそう答えた。
「僕は彼らがザルコを罰しないとは思っていない」
モルビデリ側の主張はザルコがターン2で彼を追い抜こうとした際、ブレーキング中にラインを変えたことで、自身には避けることができなかったというものだ。
「明らかにヨハンはおかしなラインをとっていた。その週末誰も通ってないようなラインをだ」
「ターン3へのすごくタイトなラインで、僕をオーバーテイクするために、彼はスペースを削ることが目的だったと思う。ブレーキングについては後回しにしておくとして、問題は彼が完全には僕を追い抜いていなかったことと、コーナーの後にさらにワイドに進んだことだ。僕らは衝突を避けることができなかったんだ」
「僕にはもうスペースがなく、イン側に行くことはできなかったことで、衝突が避けられなかった。そうでなければ芝の上に出てしまっていただろうね」
一方アビンティアは、レース後に発行したプレスリリースの中で、ザルコがそれまでよりも遅くブレーキをかけていたことが、彼の無実を証明していると主張。だがモルビデリはこれにも反論している。
「衝突した時、僕らはもうブレーキをかけていた」
「ヨハンに接触した瞬間だけど、僕は50メートルはブレーキングしていたよ。問題はヨハンがすごく不自然な形で、ブレーキング中の僕にスペースを残さずラインを変えたことなんだ」
「彼が遅くブレーキをかけていたという事実を提示しても、ラインが、そしてコーナーへのアプローチやオーバーテイクの動きが間違っていたことを考えれば、何の意味もない」
モルビデリのザルコに対する批判は厳しく、レース後の段階では「半分人殺しだ」とまで表現していた。ただ、モルビデリもこの言葉は強すぎたとして謝罪している。
「レース後にヨハンをああやって呼んだことについては悪いと思っている」
「言葉が強すぎた。ただヨハンがミスをしたという事実は変わらない」
「ヨハンがミスをしたという事実、もしくはヨハンの動きがもっと悪い結果を導いていたかもしれないということに違いはない。ミスであることに違いはないよ」
「僕は彼が何を考えているのかは判断できない。だけど彼の行動を判断することはできるよ」
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