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初優勝モルビデリ「ラスト10周は人生で最も重要だった」タイトル争いには控えめ姿勢

MotoGPサンマリノGPでキャリア初優勝を果たしたフランコ・モルビデリは、ラスト10周が人生の中で最も重要な瞬間だったと振り返った。

Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT

Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT

Gold and Goose / Motorsport Images

 ミサノ・サーキットで行なわれたMotoGP第7戦サンマリノGP。その決勝レースではペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリがキャリア初優勝を果たした。

 モルビデリは2番グリッドからレースに臨むと、ポールポジションのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)をスタートで交わして首位に浮上。そこからバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との付かず離れずの緊張した周回が中盤まで続いた。

 しかしモルビデリは徐々にロッシを引き離しはじめ、18周目には2秒までリード拡大。残り10周もそのままトップで走りきり、地元イタリアでMotoGPクラス初の勝利を挙げた。

 モルビデリはレース後、序盤はロッシからのプレッシャーがあり、集団からふたりが離れていたこともあって、“妙なこと”は起きなければいいと思っていたと語った。

「レースは順調に進んだと思う」と、モルビデリは言う。

「良いスタートが切れた。序盤はバレからのプレッシャーを感じていたけどね」

「それで僕たちは集団から抜け出しているのが分かったけど、互いに尊重し合えればと思っていて、実際そうなった」

「何周かすると僕が引き離しつつあった。凄く驚いたよ」

「それが分かったとき、僕は自分自身に『自分のリズムで行け、それを維持していこう。できることはそれだけだ』と言い聞かせていた」

「実際、ダッシュボードに表示されていたタイムはとても印象的だった」

 そしてモルビデリはレースの最後の10周は人生の中で最も重要なラップだったと振り返っている。

「ラスト10周は信じられないほどのものだった。いろんなことに思いを巡らせていて、素晴らしいフィーリングだった」

「これは僕のキャリア、そして人生で最も重要な10周だった。それは確かだ」

「本当に楽しかった。チームと、僕とともに働いている全ての人にありがとうと言いたい」

 今回の優勝で、モルビデリは大きくポイントを積み増し、ポイントリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から19ポイント差のランキング7番手に浮上。予測のつかない2020シーズンのタイトル争いにおいては、十分チャンスのある位置につけている。

 ただモルビデリは自分はいちサテライトライダーであるとし、タイトル挑戦については今は狙っていないと語った。

「僕はサテライト(チームの)ライダーで、野望は持っていない……いや、野心はあるけどね」

「でもチャンピオンシップを狙ってはいないし、今はそのことについて考えていないんだ」

「ただレースに勝つこと、毎週できる限りのベストリザルトを残すことだけを考えている。年末になればどこにつけているか分かるだろう」

「僕は一戦一戦を考えているんだ。それに結局は僕はサテライトのライダーだからね」

 

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