カタルニア決勝はタイヤ“温存”勝負に? モルビデリ「デグラデーションで厳しいレースになる」
ペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリは、MotoGP第7戦カタルニアGPの決勝レースではタイヤの消耗に苦しむことになると予想し、厳しい戦いを覚悟していると語った。
Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第7戦カタルニアGPの予選で5番グリッドを獲得したペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリは、決勝レースでライバルも含めたライダー達がタイヤの消耗によって苦しい戦いに直面すると考えている。
グランプリの舞台であるカタルニア・サーキットは、タイヤへの負担が厳しいコース。昨シーズンのレースにおいても、終盤までタイヤをセーブする走りができるかが、勝負の分かれ目となっていた。
その状況は今シーズンも同じで、タフなレースになるだろうとモルビデリは語る。またタイヤ選択に関しては、リヤのハードを履いてもミディアムを履いても、あまり差が無いと感がているようだ
「レースは難しいものになるだろう。タイヤに関して多くのクエスチョンマークが残っているんだ」と、モルビデリは語る。
「適切な選択をすることが重要になってくる」
「ただ選択に関わらず、タイヤのデグラデーション(性能劣化)はあるし、パフォーマンスは低下していくことになる」
「だから特にレース終盤では、僕らは苦しむことになるだろうね」
「同じ様なペースのライダーがたくさんいるから、レースで具体的にどのポジションで終えるかは分からない」
「厳しく、タフなレースになってくるだろう」
モルビデリはレースでの有力候補については、昨シーズンの勝者であり、今回もポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を挙げており、それは他のライダーも同様に考えている。
クアルタラロはFP4の連続周回で唯一1分39秒台をマークするなど好調ぶりを発揮した。ただ本人は余力があるわけではないと語っている。
「これ以上のモノは無いよ。FP4で1分39秒台の数字を見た時には凄く驚かされた。限界に近づいていたし、余力は無かったんだ」
そうクアルタラロは語る。
「日曜のレースでは“プラスアルファ”を欲するし、もう少しできることがあるのも確かだ」
「だけど僕は、余力があるとは言えないね」
クアルタラロの真のペースに関してジョアン・ミル(スズキ)は、ユーズドタイヤでのパフォーマンスにはまだ分からないところがあると指摘している。
「ファビオはFP4で素晴らしいペースを刻んでいたから分からないけど、僕らはよく分析する必要があると思う。このコースでは一度ピットに戻ってリスタートすると、何かが起こって1秒近く遅くなることが起こるんだ」
そうミルは語る。
「だから彼は常に新タイヤで出ていこうとしているんだ。彼のペースが凄く良いのは事実だし、いい仕事をしているのも確かだけどね」
「でもまだハッキリとはしていない。彼がとても強いだろうことは確かだ。でも彼がレースで逃げていってしまうかどうかは分からないね」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments