モレイラ、王者マルケス追い抜きに迷いナシ「いつ引退するか分からないし、人生で一度はやっておかないとね」
ディオゴ・モレイラは、MotoGPイタリアGPのスプリントレースでマルク・マルケスとバトルしたことについて、以前からの考えを実行する良いチャンスだったと受け止めている。
MotoGP第7戦イタリアGPのスプリントレースでLCRのディオゴ・モレイラは序盤に表彰台圏内を走ったが、その中でもマルク・マルケス(ドゥカティ)を相手にしてのバトルが彼にとっては重要な意味を持っていた。
モレイラは8番グリッドからレースをスタートすると、スタートで一気にポジションを上げ、3番手争いに加わった。そしてターン4でマルケスを抜き去り、表彰台圏内へと足を踏み入れた。
レース中盤にかけてモレイラはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、そしてマルケスに抜かれ、以降もポジションを落として10位フィニッシュに終わったが、このマルケスとのバトルは彼にとって大事なものだった。
「僕はいつもスタートがかなり得意なんだ。そして前の方にいることに気付いた時、挑戦してみようと思った。失うものは何もなかったからね」
モレイラはそう語る。
「自分でも現実的じゃないことは分かっていたし、本当の戦いはトップ10入りだと分かっていた。少しずつ後退していくことも、それが現実ではないことも理解していた。でもそれは普通のことだよ。トップ集団で走ったのは初めてだったし、本当に楽しめたし、多くのことを学べた」
「昨日マルクにこう言ったんだ。『君がいつ引退するか分からないから、人生で一度はレース中に君を抜いておかないとね』って。今日はそのチャンスだったから、迷うことなく行ったよ」
Diogo Moreira, Team LCR Honda
Foto de: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
モレイラとマルケスは頻繁にモトクロストレーニングを共にしている関係だ。マルケスとしても、若き後輩が挑んできたことを喜ばしく思うと共に、その走りを評価している様子だ。
「レース中、モレイラと一緒に走っていたけど、彼は本当に素晴らしい走りをしている」と、マルケスは言う。
「昨日、彼から言われたんだ。僕たちはとても仲が良いんだけど、僕が『明日はレースで一緒に走ることになるだろう』と言ったら、彼は『君が引退する前に一度はオーバーテイクしないといけないんだ。写真を撮るためにね』と言っていた」
「そして彼はもうその写真を手に入れた。正直なところ、彼はホンダを本当に見事に走らせている。見ていて楽しいよ」
そしてモレイラは今季のMotoGPデビューから着実に進歩を感じられていると話した。
「僕たちは少しずつ前進しているし、この先も改善を続けられると思う。何か目標を設定したり、ホンダ勢トップになりたいとか、そういうことは考えていない。ただ常にトップ10争いをすること。それが僕にとってもチームにとっても最大の目標だ。そして何より楽しむことだね」
「前の方にいると、学べることが本当に多いし、レースもずっと楽になる。後方スタートだと常に誰かがオーバーテイクを仕掛けてくるし、多くの時間を失ってしまうんだ」
「今日前方を走っていて、みんなのペースもずっと良いことがわかったし、そこから学べることも多い。だからこれからは常にあの位置にいなければならない。もっと学び、もっとプッシュするためにね。何よりQ2に進出できたことが大きな助けになる」
「決勝を楽しみにしている。長いレースになるし、まずは良いスタートを決める必要がある。それからタイヤも温存しなくちゃいけない。スプリントでは最後にはもう何も残っていなかったからね」
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