米国MotoGPライダー復活も近い? ジョン・ホプキンス、ロバーツの才能を確信
アメリカ人Moto2ライダーのジョー・ロバーツは、MotoGPに昇格できるライディングスタイルと才能を持っており、最高峰クラスでも良い結果を出せると同郷のジョン・ホプキンスが語った。
Joe Roberts, American Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
今年3月に行なわれたMotoGP開幕戦カタールGP。残念ながら新型コロナウイルスの影響によってMotoGPクラスのレースは行なわれなかったものの、Moto2、Moto3クラスのレースは実施された。
そのMoto2クラスではAmerican Racingのジョー・ロバーツが、アメリカ人ライダーとして10年ぶり、そして自身初のポールポジションを獲得。決勝レースでも最後まで表彰台圏内で争い、キャリアベストとなる4位を記録した。
ロバーツの所属するAmerican RacingはシャシーをKTMからカレックスへと変更したが、彼はマシンのフロントタイヤをより活用することが出来るようになった。またクルーチーフも新たに変更され、さらに同郷の元GPライダーであるジョン・ホプキンスをライダーコーチに迎えたことも、よりよい環境を作った一因であろう。
2020年は多くのMotoGPライダーの契約が満期を迎える。そのためMoto2の序盤戦での走りは、最高峰クラスへステップアップするための絶好の見せ場なのだ。
ホプキンスはmotorsport.comの独占取材に応え、ロバーツがMotoGPへ昇格することが可能だと考えていると語った。
「私はジョーのライディングスタイル、そして能力を信じている。私は彼のライディングスタイルや、その才能を感じているし、MotoGPマシンに乗っても十分うまくやって、成功することが出来ると思っている」
「当然、(MotoGP昇格は)彼にとって険しい道のりになるだろう。だが今年のはじめに彼に話したように、彼はとても強力なポジションにつけている唯一のアメリカ人なんだ。もし彼が今シーズンの前半できちんと成功を収めれば、MotoGPで走る絶好のチャンスがあるだろう」
「MotoGPは言うまでもなく彼の目標であり目指すところだったが、私は彼に『Moto2にもう1年残留し、昇格する前にタイトルを獲得したいと思うかもしれない。全てはお前次第だ』と話した」
MotoGPクラスへアメリカ人ライダーが最後にフル参戦したのは2015年のニッキー・ヘイデンまで遡る。優勝に至っては、2011年のオランダGPにおけるベン・スピーズの勝利が最後だ。
そのため、ロバーツは久々のアメリカ人MotoGPライダー誕生かと期待を持たれているのだ。そしてホプキンスは既にロバーツのMotoGP昇格の交渉を持つために、MotoGPのチーム担当と連絡をとっていると明かした。
「既に彼の件でミーティングを持つためにMotoGPのかなりのチームと接触している。それが彼が行きたいと望むルートであれば、話し合う必要があるからね」
「だが最終的には彼次第であり、容易なことではない」
「それは一歩一歩進まなければいけないもので、現実的な予想を持たなけれないけない。特にこういった“ジャンプ”をしようとする場合ならね」
「結局は自分次第だと、私は彼に言ってきたが……私はジョーが昇格することを選択した場合でも、それを行なうだけの能力を持っていると考えているよ」
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