アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、今シーズン中に表彰台を獲得することが、現時点での目標だと語る。
昨年までスズキのマシンに乗っていたアレイシ・エスパルガロは、今季からアプリリアに移籍。開幕戦カタールGPでは、最高峰クラスで自己最高位となる6位フィニッシュを果たし、幸先の良いスタートを切った。
それ以来、エスパルガロは3回のトップ10フィニッシュを果たしたものの、4レースでリタイアしてしまったため、シーズンが夏休みに入る時点では、ランキング14位にとどまっている。
夏休み前最後のレースとなったザクセンリンク(ドイツGP)では、エスパルガロは7位に終わった。そのレースの際、彼は今年の目標について、「最終戦までにトップ3フィニッシュをすること」と語っていた。
「今考えている唯一のことは、(最終戦の)バレンシアに着く前に、表彰台に上りたいということだ。ポイントや、チャンピオンシップは気にしていない」
そうエスパルガロは答えた。
「10番グリッドから表彰台を目指すのは難しいだろう。でも、レースではヤマハのファクトリーライダーふたりや、ドゥカティの(アンドレア)ドヴィツィオーゾの近くにいる。これはポジティブだ」
前半9レースで3年分の”失敗”
エスパルガロの今季4回のリタイアのうちふたつは、ヘレスとバルセロナのエンジントラブルによるものだった。いずれのコースもグリップが低いため、アプリリアのRS-GPには適しているはずと考えられていた。
好結果を残すことができていないアプリリアだが、エスパルガロはほどんどのサーキットでの、アプリリアのペースに満足しているという。しかも、契約した際の期待よりもずっと上だと言うのだ。
「シーズン前半のバランスは、入賞するにはネガティブだった。エンジンが2度壊れたり、クラッシュしてしまったり……僕らを邪魔するような要素が数多くあった」
「しかしそれと同時に、僕らは速い。僕が期待していたより、他のライバルよりも速いんだ。うまくいくレースは、きっとやってくるだろう。そして、今シーズンの後半は、僕らが楽しむことができると確信している」
「契約した時に予想していたよりも、競争力があることを知ってとても興奮している。去年の彼らは、ポイントを獲るためには非常に一生懸命に働かねばならなかった。でも今は、ずっと上のポジションにいるんだ」
「最初の9レースで、僕らは3年分のミスを犯した。前半の成績は数字上ではポジティブじゃなかったけど、僕らは速かったんだ」
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