【MotoGP】クラッチロー「シーズン前テストで何を試すかまだ知らない」
MotoGPのプレシーズンテストが来週からセパンで始まるが、クラッチローはどのような内容のテストを行うかまだわかっていないと語った。








LCRホンダのカル・クラッチローは、サテライトチームながら2016年シーズン2勝を挙げた。一方、ファクトリーライダーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、MotoGP4年目で3度目のタイトルを獲得した。
しかし2016年シーズンを通してクラッチローは、今年の最高峰クラスのバイクの中で、ホンダのバイクは最も乗りこなすのが難しいと感じていた。ホンダは新型電子制御とエンジンのマッチングで苦戦していたのだ。
マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットでのテストは1月30日から始まる。しかしクラッチローは、未だテスト内容を知らされていないという。
「ホンダは昨年、かなり改善したと思う。昨年のシーズン前に行ったテスト段階のマシンと、マルクがタイトルを獲得した時とマシンを比べるとね」とクラッチローはAutosportに語った。
「しかし、”それはマルクだから”可能だったと言わざるを得ない」
「ホンダは自分たちが何をやっているか、ということをちゃんと認識していたと僕は思う。彼らには素晴らしい知識がある。誰もが乗れるバイクを作るためにその知識を最大限に活用するんだ」
「最終的に彼らは良いバイクを作り上げるだろうが、それが今年できるかどうかはわからない。確かに、ホンダが何を開発しようとしているのかなんとなく知っているが、彼らがマレーシアテストにどんなマシンを持ってくるかは、乗ってみなければわからない」
「マレーシアテストが最後のテストではないことはわかっている。(開幕戦の)カタールに向けて、さらに開発が進んでいくだろう」
クラッチローは、昨年のバレンシアテストでアップデートされたRC213Vをテストして以来、開発プロセスに関与していないという。
「ホンダの技術者たちとは常に密接な関係を築いてきた」とクラッチローは語った。
「彼らに情報を伝えてきたけど、昨年でそれ以上のことはできなかった」
「ホンダは、僕が”こう改善したい”という要望を受け入れてくれていると思うけど、その開発をリードしているのは僕じゃない。他のライダーも同じような要望を持っていると思うけど、ライダーによって感触に違いはあるだろうしね」
「ホンダのエンジニアリングチームとは密接な関係を保っているけど、彼らは忙しすぎる。当たり前だけど。僕は彼らが必要としたフィードバックを返しているだけだ。これについてはマルクもダニ(ペドロサ)も同じだと思う」
2017年型ホンダエンジンのテストは昨年末に開始されたが、これまでのスクリーマー(等間隔爆発)タイプからビックバン(不等間隔爆発)タイプへと、点火タイミングを変更したようだ。これにより、出力特性が変わりコントロールのしやすさにも変化が生じてくると考えられる。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | カル クラッチロー |
チーム | Repsol Honda Team , Team LCR |
執筆者 | Mitchell Adam |