【MotoGP】クラッチロー、フランスGP開催時期に疑問「なぜこの時期?」
カル・クラッチローは、雨の多いこの時期にル・マンでフランスGPを開催することに疑問を抱いている。

LCR ホンダのカル・クラッチローは、天候が荒れることの多いこの時期にル・マンでフランスGPを開催することへ疑問を表した。
木曜日の夕方には雨が降り、そのせいで路面が再舗装されているル・マンでは、金曜日のFP1はウエットコンディションで開始された。
最終的には、ライダーたちがスリックタイヤを使えるほど十分に路面は乾いたものの、ジャック・ミラー(マルクVDSホンダ)のマークした1分37秒467というタイムは、昨年のレースのファステストラップから0.4秒も遅れたものだった。
FP2の前にも嵐があったため、FP2は完全なウエットコンディションで行われた。天気予報では、週末はドライになるだろうと予報されたものの、金曜夜に雨が降り、予選でもところによっては雨粒がパラつくと言うコンディションだった。
クラッチローはFP1で4番手だったが、FP2では13番手でトップから1.667秒遅れだった。彼は、この2回のセッションから多くのものを得ることはできなかったと話した。
「今日(金曜日)は無駄な日だった」
「僕はいつも雨や不安定なコンディションで速いのに、午後はいくつかの理由で十分な速さがなかったということを学んだ」
「今朝はいかなるリスクも犯さなかった。なぜなら、このどちらかのセッションは、チャンピオンシップを簡単に終わらせてしまうかもしれなかったからだ。そんなことをする必要は無い。日曜日はこうはならないみたいだが、僕はそう考えていない」
「午後はいくつか問題はあったけど、ペースは良かった。速く走るためにタイヤに熱を入れる必要があるから、もっとたくさん走らないといけないのに、タイヤのフィーリングが本当に、本当に悪かった」
「いくつか理由があって、コーナーの真ん中でバイクのスピードを失った状態で、スロットルをオープンにすることができなかった。このことを調べてみるつもりだが、もし、今日もっと速く走る必要があったとしたら、それも可能だったと思う」
「その必要はなかったけど、それでもバイクに乗って情報を得ることはできた。明日は状況が変わるだろう」
クラッチローは2011年にMotoGPに参戦し始めて以来、これまでに2度ル・マンでウエットコンディションのレースを経験しており、そのうちの1回である2013年には2位を獲得している。
荒れた天候もフランスGPの一部であるが、クラッチローは、少なくとも違う時期にレースを開催するべきだと示唆している。
「これはただのジョークだ。でも、なんで1年のこの時期にここに来るのかわからないよ」
「まず最初に、僕たちがフランスでレースをするべきなのは明らかだ。僕はフランスに来るのが好きだし、ファンは本当に熱狂的で、彼らと良い関係を築いている」
「でもなぜここにきて、今ここにいるのかわからない。考えも浮かばない。週末をとしてずっと晴れていた年にMotoGPのレースをしたのがいつかなんて言えないよ」
「ル・マンは大好きだし、素晴らしい歴史もある。ル・マンでバイクのレースをすることは、クルマのレースと同じくらい素晴らしいものだ。でもサーキットはよくないね。降ったり止んだりで、1年のこの時期はいつも雨が降っている」
そう語るクラッチローだが、予選ではホンダ勢最上位となる4位を獲得している。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | フランスGP |
ロケーション | ル・マン-ブガッティ・サーキット |
ドライバー | カル クラッチロー |
チーム | Team LCR |
執筆者 | Mitchell Adam |