【MotoGP】サーキット・オブ・ウェールズ、建設再開に向け大きな進展

サーキット・オブ・ウェールズの運営者は、ウェールズ政府に資金提供を申し入れた。この提案が許可されれば、すぐにサーキットの建設が開始される。

 サーキット・オブ・ウェールズは公的資金投入のハードルをクリアし、建設再開に向けて大きな前進を果たしたようだ。

 2011年、国際的なモータースポーツの大会開催を中心にレジャー産業、観光産業の発展、若者層雇用や教育、英国の若手ライダー育成などを目的としたサーキット及び商業施設を建設するというサーキット・オブ・ウェールズの計画が発表された。

 2015年の11月には、グレートブリテン島南西に位置するブライナイ・グエント州エブブベール近郊の土地を開発する許可を政府から得たが、資金難で建設が頓挫していた。

 建設予定という段階にもかかわらず、サーキット・オブ・ウェールズはMotoGPを運営するドルナスポーツとの間でイギリスGPの開催契約を締結。2015年から5年間の契約を結んだが建設は間に合わず。2010年からイギリスGPを開催しているシルバーストン・サーキットが、少なくとも今年まではMotoGPのカレンダーに残ることになっている。

 ウェールズ経済・インフラストラクチャー担当大臣であるケン・スケイツは、2016年7月、プロジェクトへの公的資金提供の条件を明らかにした。その条件は、サーキット・オブ・ウェールズがプロジェクトに必要な資金のうち50%を民間の投資家から調達し、リスクを半分背負うことだった。

 今週水曜日に発表された声明でスケイツは、サーキット建設の責任者であるバレーズ・ディベロップメント・カンパニーの社長が、『民間から投資を集め、7月に設定した条件を満たした』と明かした。

 スケイツは本来の計画から大きく遅れていることを考慮し、サーキット・オブ・ウェールズに対して資金提供に関する提案の早期提出と、2週間以内にプロジェクトに関わる民間投資家の名前を明かすように求めた。

 ウェールズ政府は現在、デューデリジェンス(資産調査活動)を行っているとみられ、サーキットの建設にGOサインを出す前に新しい提案を評価している段階だ。

「デューデリジェンスには、(サーキットの)金銭的価値の厳しい検査と、運営する人物が適切であるかという調査も含まれる」とスケイツは語った。

「また、提供可能な金額と、提案の長期的な持続可能性についても評価されている」

「我々は、地元の人々にもたらされる可能性のある雇用の数と当初予定されていた6000人の雇用という数字の関係性、そして直接的、間接的に生み出される雇用の種類と数について、透明性を求めている」

 サーキット・オブ・ウェールズ側も、新しい資金提供の申し入れが、ウェールズ政府の出した条件を満たしていることを確認する声明を発表した。

「過去7カ月にわたって関係者とともに作り上げられたこの提案は、定められた基準を満たしている」と声明の中で述べられている。

「その証拠に、ウェールズ政府がプロジェクト資金の残りを保証してくれるように、担当大臣が支援してくれている」

「それが保証されれば、民間投資の資金と合わせてサーキット・オブ・ウェールズの事業計画、4億2500万ポンド(約598億6千万円)が調達できることになる」

「我々は現在、確認のためのデューデリジェンスに対する準備と、我々のパートナーやウェールズ政府との最終的な公式文書作成プロセスに対する準備を進めている」

「我々は今年の春までに建設を開始し、モータースポーツやレジャー、観光、イノベーションのための拠点を築くというビジョンを実現させることを楽しみにしている。それは、地域社会を変革し、雇用機会を生み出す。ウェールズの経済を刺激し、多様化させるのに役立つだろう」

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シリーズ MotoGP
記事タイプ 速報ニュース