

MotoGPは、今週のフィリップアイランドでダッシュボードに情報を表示する、メッセージシステムをテストする。
来季MotoGPは、ダッシュボードへのテキストメッセージシステムを導入する可能性があり、そういったシステムの導入に向けて、オーガナイザーが取り組んでいると初めて明らかになったのは、8月のことである。
チームの代表は、先週の木曜日にもてぎで、選手権のプロモーターであるドルナとIRTA(The International Road Racing Teams Association)の会合で、システムの将来性について知らされた。
それぞれのセッションで行われる今回のテストでは、ライダーはメッセージを見ることができず、後に分析をするためにメッセージは保存される。
テストは、各チームにこのシステムを提案するために、表示できるメッセージのリストを完成させることを目的に行われ、この中にはエンジニアによって送られる情報も含まれる。ただし、今回のテストではパラメーターを空の状態にして、情報が送られる。
これらのメッセージは、チームのコンピューターから抜き出され、レースディレクションに送られる。それから、チームのバイクとメッセージが自動的に共有される。このため、チームはメッセージを修正することはできない。
IRTAのテクニカルディレクターのダニー・アルドリッジはmotorsport.comに「例えば、フラッグトゥフラッグのレースの時、ライダーはスペアのバイクにどのタイヤが装着されているか、知ることができるようになる」と語った。
「ライダーは、多かれ少なかれ、ピットボードで表示されているものと同じ情報を受け取ることになるだろうが、それらを見ないという選択肢ができる。チームが望んでいるのは、ライダーが集中できるということだ」
これは、新しい取り組みのための出発点であり、最終的には、TVで観戦している人々も同じ情報を受け取れるようになることが予想されている。
アラゴンでは、コントロールタワーからのメッセージが表示される前に、すでにセーフティカーがコース上を走っているということがあった。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
執筆者 | Oriol Puigdemont |