【MotoGP】テスト総合トップのビニャーレス「もっと速く走れた」
ヤマハのビニャーレスは、セパンで行なわれた3日間の公式テストで総合トップタイムをマークしたが、もっと速く走れると語った。













2017年シーズンからスズキを離れヤマハに移籍したマーベリック・ビニャーレスは、2016年の最終戦バレンシアGP終了後に、同地で行なわれたテストの時点から速さを発揮しトップタイムをマークした。
1月30日から、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで公式テストが行われたが、ビニャーレスはここでも連日上位に顔を覗かせた。最終日である3日目にはトップでセッションを終え、この日のタイムが3日間総合での最速にもなった。
ビニャーレスはテストが彼にとって”パーフェクト”に終わったと認め、セッション終盤にソフトタイヤを装着していれば、もっと速いタイムを記録することすらできたと語った。
「ポジティブだった。僕は本当に満足だ。素晴らしい仕事をしたよ」と彼は語った。
「ラップタイムは良かった。かなり改善できたと思うけど、僕たちはペースの面では最高だし、本当に満足している。(次の公式テストが行なわれる)オーストラリアには素晴らしいパッケージで臨める」
最速ラップについて、ビニャーレスは次のように語った。
「僕はハードタイヤを装着していたが、少し攻めすぎてしまい、ラインがワイドになってしまった。しかしそれでもタイムを改善できたし、おそらくソフトタイヤを履いていれば、もっとタイムを上げることができただろう。でもどちらにせよ、僕たちはカタールで行なわれる開幕戦に向けて、すべてを全力を尽くしていかなければ」
スズキから移籍してきたばかりの彼は、ヤマハのバイクへの適応が予想以上に速かったと感じているようだ。
「最初は身体的に至る所が痛かったけど、今日は72周もできたし総合トップになれた」
「僕たちは素晴らしい仕事をしている。僕は、特にレースペースの面で自分が速いと感じている。とても集中できていると感じるし、ミスもしなかった。とてもハッピーだよ」
ロッシ、ビニャーレスはまだ射程圏内
ビニャーレスのチームメイト、バレンティーノ・ロッシはテスト最終日、5番手タイムを残しビニャーレスから0.2秒遅れだった。しかし、彼はチームメイトに離されたとは考えていないようだ。
テストはマレーシアで行なわれたということもあって、3日間雨絡みのテストとなった。3日目のビニャーレスのタイムはドライコンディションで出されたものだが、ロッシは雨による走行中断があった後、午後にタイムを伸ばしている。
「とてもポジティブな結果だ」とロッシは語った。
「今日は5番手だったし、総合でも6位だ。速かったビニャーレスから0.2秒しか離されていない」
「彼はとても強く、とても素晴らしいタイムを残した。彼は今回のテストで一貫して速く、レースペースも非常に良かった。僕たちも”そこ”にいる。この3日間のテストはポジティブだったよ」
「何カ所かバイクを改善したいところがあって、それに取り組んでいた。僕は満足だ。特に今日(3日目)の午後は新しいシャーシで作業をし、良い感触だった」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Pablo Elizalde |