【MotoGP】ドゥカティ適応苦戦ロレンソ「”突破口”を探している」
ドゥカティに移籍したロレンソは新しいバイクへの適応にまだ苦戦しており、状況を打開できるような”何か”を探し求めているようだ。












ヤマハからドゥカティに移籍したホルヘ・ロレンソは、未だ新しいバイクへの適応に苦しんでおり、まだ”何かが間違っている”という感覚を持っているようだ。
オーストラリアのフィリップアイランドで行われている公式テストの2日目、ドゥカティのロレンソはトップのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)から1.35秒遅れ、チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾからも0.7秒以上遅れの15番手に沈んだ。
9年間在籍中に3度のチャンピオンを経験したヤマハを離れたロレンソ。昨シーズン最終戦終了直後の11月に行われたバレンシアのテストでは、初めてドゥカティのバイクに乗り、好タイムを記録していた。しかしながら、1月末にセパンで行われた公式テスト初日には本人も驚くほど、バイクを操るのに苦戦してしまった。
ロレンソはセパンテストの3日間の走行では進歩を見せたが、2回目の公式テストであるフィリップアイランドでは初日11番手、2日目15番手に沈んでしまっている。
シーズンの開幕戦カタールまでに残されているテストは合計4日間に過ぎず、彼とドゥカティは『時間がほとんど残されていない』ことを認識しており、ロレンソは状況を打開できる”突破口”を探していると語った。
「何かがまだ正しくなくて、僕たちはそれがまだ何かわかっていない」と彼は語った。
「コーナーへの進入を速くし、スロットルをより多く開けることができ、全体的なコーナースピードを速くできるような”何か”を、僕たちは見つける必要がある」
「ドゥカティのバイクはコーナースピードが最速のバイクではないけど、現時点でも(アルバロ)バウティスタ(アスパル/昨年型のドゥカティバイクを使用)の方がほとんどのコーナーで僕よりもはるかに速い。何が起きているのかを理解しなければならない」
ドゥカティのサテライトチームのライダーたちは、フィリップアイランドのテストで、ファクトリーライダーふたりよりも良いタイムを残している。初日は、2017年型のバイクを使用したダニーロ・ペトルッチ(プラマック)が6番手となり、8番手ドヴィツィオーゾの前に立った。2日目は、2016年型を使用している前述のバウティスタが4番手タイムをマーク。ドヴィツィオーゾを0.072秒上回り、ロレンソとは0.786秒もの差をつけている。
ロレンソは、現在の状況がコントロールできていないと認めた。
「僕たちはできる限り速く走ろうとしているが、現時点ではトップのビニャーレスの1ラップのタイムからかなり離されているし、レースペースに関しても相当離されている」と彼は語った。
「ポジティブなことは、日ごとに速くなっていることだ。明日は1分30秒台でもっと多くのラップをし、1分29秒台に入れるか見てみよう」
「僕たちが理解できていない”何か”がある。でも僕たちはそれが何なのかわかっていない」
「アプリリアから移籍してきたバウティスタは非常によく適応しているし、彼はいくつかのコーナーで僕よりもずっと速い。何かが機能していないんだ。僕たちはすべてを調べて、解決策を見つけるつもりだ」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | フィリップアイランド公式テスト |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Mitchell Adam |