ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、オーストリアの週末で抱えたトラブルを解決するのに、シャシー変更は役立たないと考えている。
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、オーストリアの週末で抱えたトラブルを解決するのに、新しいシャシーに変更する必要はないと考えている。
ビニャーレスとチームメイトのバレンティーノ・ロッシは、レッドブルリンクでリヤタイヤの性能劣化に悩まされ、6-7位でレースを終えた。その一方、ヤマハのサテライトチームであるテック3ヤマハのヨハン・ザルコは5位入賞し、ワークスチームライダーたちのリザルトを上回っている。
シーズン開幕2戦で連勝したビニャーレス。しかし、アッセンGPでヤマハの新しいシャシーが投入されてから優勝できず、チェコで3位になった以外は表彰台に上がることすらできていない。
新しいシャシーが良いパフォーマンスを発揮していないにも関わらず、ビニャーレスはシャシー交換をするべきではないと考えており、チームは今週末に行われるミサノでのテストで現在のパッケージを最適化させるのに集中すべきだと主張している。
「シャシー交換するよりももっと重要なことだ」とビニャーレス。
「今のバイクに集中し、何らかの方法でうまく機能させられるようにすべきなんだと思う」
「セットアップにもう一度大きな変更を加えて、うまく動くかどうか確認する必要があるんだ。僕はシャシーを交換したいとは思っていない。ミサノでしっかりセットアップして、シルバーストンに備えたいんだ」
テック3ヤマハのふたりが使用している2016年式シャシーに変更する可能性があるかどうかビニャーレスに尋ねたところ、彼は次のように答えた。
「僕は本当に何も知らないんだ」
「チームの方が2016年のシャシーが持つポテンシャルについて理解している。僕は最善策でバイクに乗るだけだ」
ライディングスタイルの変更
ビニャーレスは現在のシャシーがきついコーナーでもスピードを保つことを可能にしているため、それを最大限に活かすためには、これまで彼が採用していた積極的なライディングスタイルを改めなければいけないと考えている。
「かつての僕は、ハードブレーキとフルスロットルを多用するアグレッシブなライディングスタイルだったけど、最近は少しスタイルを変えている」
「今は早く走るために、あらゆる箇所でスムーズな操作を心がけている」
「正直に言うと、僕はかなり強めのハードブレーキをしていたし、いつもコーナーへ深く進入していた。そのスタイルをMoto3時代から最近まで貫いていた。でも今はバイクに適応しなければならないし、バイクをうまく機能させなければいけない」
「繰り返し言うけど、今はバイクをうまく機能なせなければいけないし、ライディングスタイルを少し変えなければいけないのだと思う」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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