【MotoGP】ビニャーレス「ロッシがいる。スターになったとは思わない」
ヤマハに加入したビニャーレスは、チームメイトのロッシを差し置いて、脚光を浴びているように感じることなどないと断言する。












今季からヤマハに移籍してきたマーベリック・ビニャーレス。彼はヤマハのバイクで走った昨年11月のバレンシア、そして今年のセパンとフィリップアイランドのテストのいずれでも、目を見張る速さを見せた。
そのためビニャーレスは、新加入にも関わらず、タイトル獲得の有力候補として注目されるようになった。
しかし彼のチームメイトは、MotoGPクラスで7回の世界チャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシ。そのロッシを差し置いて、脚光を浴びることなどできないと、ビニャーレス自身は感じているという。
「このチームで、スターであるように感じることなどできないよ」
そうビニャーレスは語った。
「バレンティーノと自分を比較することなんてできない」
「彼が苦しむ日も来るかもしれない。しかしその翌日には、トップに立っていることもある」
ロッシはフィリップアイランドでのテストが振るわず、最終日にはビニャーレスから約1秒遅れのタイムしか記録できなかった。そして、「問題を解決することができなかった」と認めた。
ビニャーレスは、オーストラリアでのテストをどのように過ごしたのか、次のように振り返った。
「僕はこのコースに自信を持っているし、とても良く感じる。もしここで良いと感じることができなかった場合は、速く走るのが難しい。フロントに信頼感がなければ
いけないんだ」
「正直、ガレージの反対側(ロッシ側)で何が起きているのか、注目していないんだ。僕は僕の仕事に集中しなければいけない。バイクから最大限のモノを引き出さなきゃいけないんだ」
ロッシは2回のプレシーズンテストを終え、ビニャーレスと昨年王者のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がこれまでのところ本命だろうと語っていた。しかし当のビニャーレスは、その考え方に慎重になっている。
「現時点では、このバイクを持っていれば誰でもそういう風に見える。僕が言えるのは、バイクは素晴らしく、チームには多くの経験があり、そういう彼らが手がけたバイクがそこにある、ということだけ。僕はただ、安定して速く走るだけだ」
「もしかしたら、僕は最初レースで苦労しているかもしれない。そんなことは誰にも分からないだろう」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |