【MotoGP】マルケス「タイム更新のためにペドロサの後ろについた」
マルケスはスペインGP予選の際に、チームメイトのペドロサの後ろにつき、どこでペースが劣っているかを学んでいたという。













MotoGP第4戦スペインGPの予選、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサがポールポジションを獲得した。チームメイトにわずかに及ばず2番手となったマルク・マルケスは、予選でペドロサに及んでいないところを知るため、彼のバイクを追走したと語った。
3回のフリー走行をいずれもトップで終えたペドロサは、予選でも速さを発揮し0.049秒差でマルケスを抑え、ポールポジションを獲得した。
予選Q2の終盤、最後のアタックに向かったペドロサの後ろには、マルケスがぴったりとつけていた。マルケスは、意識的にペドロサを追走していたと語った。
「3セットのタイヤでプッシュする戦略だったが、最後のタイヤセットで出て行った時に、おかしなことにバレンティーノ(ロッシ)とマーベリック(ビニャーレス)が待っているのが見えた。だから、『OK、僕も待つよ』って思ったんだ」と、マルケスは予選を振り返った。
「ダニが前にいたので、僕は彼と走ってデータ上で僕より彼の方が速い、2つか3つのコーナーを見てみようと思った」
「僕は、彼の後ろでいくつかの発見があった」
ペドロサは当初、マルケスを振り払おうとしていたという。
「2セット目のタイヤで行こうとした時、マルクが僕についてきたんだ」とペドロサは語った。
「彼はずっと追いかけてきた。僕がコース中盤でスピードを落とした時には、彼も同じくペースを落としたんだ」
「僕たちが別々に走っていたら、間違いなく彼がポールだっただろう。一緒に走り、僕がタイムを更新すれば、後ろの彼もタイムを更新するだろう。しかし、僕は彼を見て『OK、挑戦を受けて立とう』って思ったんだ」
「確かに今日は彼の助けにはならなかったが、彼が僕についてくるのを見た時、僕はやる気が湧いたんだ」
ペドロサは、マルケスと走ったラップで暫定トップに浮上。マルケスはそのままアタックを継続した。セクター3まででペドロサを0.070秒上回るペースだったマルケスだが、最終セクターでバイクがスライドし、ポール奪取はならなかった。
「最後のラップは全力中の全力だった。高速コーナーでクラッシュしなかったのは幸いだった」とマルケスは語った。
「とても楽しかった。僕は2番手に本当に満足している。へレスは、個人的にいつも苦労しているサーキットだからだ。過去、僕にとってベストなサーキットではなかったけど、今日はフィーリングも本当に良かったし、実に快適だった」
ペドロサのポールポジション獲得は2015年10月、マレーシアGP以来の久々となる。
「僕は長い間予選で苦労していたし、一貫して良いラップタイムを記録できず、フロントロウを獲得することができていなかった」とペドロサはコメント。
「今回の予選は、僕にとってフロントロウを獲得することが重要だった」
「最初のタイヤの走行の後、既に2番手だったので満足だった。僕は楽しめたし、素晴らしい感触だった」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・ヘレス |
ドライバー | ダニ ペドロサ , マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Matt Beer |