【MotoGP】マルケス「リタイアの前からバイクは少し不安定だった」
ホンダのマルク・マルケスは、フランスGP決勝のレース中盤でクラッシュを喫したことに対し、それまでもマシンが不安定だったことを明らかにした。








フランスGP決勝で、ホンダのマルク・マルケスは5番グリッドからスタートし、レース中盤までは優勝争いに絡んでいた。しかし18周目にターン2でフロントのグリップを失い、激しく転倒。マルケスはターン3アウト側のグラベルまで吹き飛んでいった。その後、レースに復帰しようとしたマルケスだが、エンジンがかからずそのままリタイアとなった。
「とにかくレースを完走することに集中していたから、本当に残念に思う」とマルケス。
「予選以降、僕はフロントから良い感触を得られていないし、最初のセクターは難しかった」
「レースでは良いスタートを切れたと思う。徐々にマシンの感触が良くなってきて、調子が上がったと思ったら、突然ヤマハのライダーたちが速くなったんだ」
「僕は自分のリズムを理解していて、レースペースをそのまま維持していた。なぜならヤマハのバイクが本当に好調だってことがわかっていたからね」
「クラッシュが発生しやすい箇所や限界ギリギリに感じる箇所ではかなり気を使って走行していた。でも、僕はターン1でミスをしてしまい、バンプを乗り越えた後、フロントを失ってしまった」
同じくホンダを走らせるマルクVDSのジャック・ミラーは、土曜日に行われたフリー走行4回目で、マルケスのケースと似たような転倒を喫している。
「速度の高いコーナーで、バイクは少し不安定だった」とマルケスは付け加えた。
「でもジャックはまた違う形で転倒したと思う。彼の転倒のキッカケはフロントのブレーキだったからね」
「僕はアクセルを戻したことで、フロントを失った。コーナーの中で若干挙動が乱れていたから、少しバンクさせすぎたのかもしれない」
現在マルケスは、優勝したヤマハのマーベリック・ビニャーレスに27ポイント差をつけられて年間ランキング4番手に位置している。
ロッシからの”贈り物”
マルケスのクラッシュと最終周でのロッシのリタイアにより、前戦スペインGPで優勝したダニ・ペドロサ(ホンダ)は、13番グリッドからスタートして表彰台を獲得した。
マルケスと同様、レース中盤では良好なペースを続けていたが、最後までヤマハのバイクに挑戦することができなかったとペドロサは語った。
「最終ラップは少し苦労したよ。フロントの何かがが”チャタリング”を引き起こしていたんだ。正確な理由はわからない」
「(ロッシが転倒するまで)僕は4番手だったし、その時どうすることもできなかった。終盤ヤマハは勝利を争ってかなりスピードを上げたからね」
「それに僕の周辺には誰もいなかった。バレンティーノからの素敵な贈り物だよ。昨日の僕は、レースで表彰台に上がれるなんて思ってもいなかったから、本当に驚くべき出来事だ」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | フランスGP |
ロケーション | ル・マン-ブガッティ・サーキット |
ドライバー | ダニ ペドロサ , マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Mitchell Adam |