【MotoGP】マルケス、加速の”弱点”を克服「この速さを誇りに思う」
マルケスは、オーストリアGPの予選では、ホンダの弱点である加速に問題はなかったと話した。







ホンダのバイクは加速が大きな弱点であり、レッドブルリンクはホンダが競争力を持てるサーキットではないと考えられていた。
昨年のオーストリアGPではホンダ勢トップとなる5位でレースを終えていたマルク・マルケスだが、今年は予選前2回のフリー走行でいずれもトップに立ち、予選ではポールポジションを獲得した。
ポールポジションを獲得できたということは、加速の問題が解決できたということなのかとマルケスに尋ねたところ、彼はこう答えた。
「率直に言えば、今週末のペースを見ても僕たちは加速で損をしておらず、他のライダーたちと同じペースだ」
「バイクのとても良いバランスを見出せた。昨年は多くのタイムを失っていた。でも今年はウイングがなくなって、バイクのバランスが全く変わった。今年はバイクのフィーリングも加速も、昨年より良くなっている」
「もちろん、そのほかの点で失っているものもあるし、まだ少し苦戦している。でも自分のライディングスタイルをこのバイクに合わせようとしている。とても満足しているし、ここでこのような速さがあるということを誇りに思う」
またマルケスは、チェコGP後の月曜日にブルノで行われたテストは、レッドブルリンクで予想以上の速さを発揮するのに重要な役割を果たしたと考えている。
「僕たちは今週末に向けて、本当に良い準備ができた。ブルノで行われた月曜日のテストでは、今週末のレースに焦点を当てて、多くのセッティングを試した」
「どのセットアップがオーストリアで機能するのかを理解するためにも、何種類ものセットアップを試したんだ。本当にチームは素晴らしい仕事をしてくれた。FP1に出走した時から、バイクは昨年よりもずっと良くなっていた」
ポールポジションを獲得したマルケスのパフォーマンスは、他のホンダ勢を大きく上回るものだった。チームメイトのダニ・ペドロサは予選Q1を通過したもののQ2では9番手、それに続いて10番手にLCRホンダのカル・クラッチロー、マルクVDSのジャック・ミラーとティト・ラバトはそれぞれ19番手と24番手だった。
クラッチローは、今週末はマルケスが加速の”キング”であると話しており、昨年と比べてマルケスが見せた大幅な改善は、注目すべきものであるという。
マルケスが加速に問題を抱えていなかったのは、ホンダのバイクの改善の結果なのか、マルケス本人の改善によるものなのかをクラッチローに尋ねると、「マルケスとバイクのコンビネーションだと思う」と話した。
「彼のライディングは素晴らしいし、ブレーキングもコーナーリングも、そしてコーナーの出口でもそうなんだ」
「普段はそれがダニの強さでもある。でも今回は彼がダニを倒したね」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |