【MotoGP】ライディングスタイルを変えたロレンソ「勘違いしていた」
ヤマハを離れ、ドゥカティに移籍したロレンソは、今週行われたセパンのテストでライディングスタイルを変えたことを明らかにした。










昨年11月、シーズン後に行われたバレンシア合同テストでドゥカティのマシンを初めて操縦したホルヘ・ロレンソは好タイムを記録し、順調なスタートを切ることができると思われていた。しかし、先日のセパン公式テストで、新型デスモセディチに乗ったロレンソは出鼻を挫かれ、”ショック”を受けた。
ロレンソは、1−2位だったドゥカティのテストライダーであるケーシー・ストーナーとチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾから大きく引き離され、17位という散々な結果で初日を終えたのである。トップのストーナーとのギャップは1.669秒だった。しかし、最終日にはその日のトップタイムを記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)の0.399秒差につけ、改善の兆しが見えた。
ロレンソは苦戦した初日に比べると、最終日のパフォーマンスは想像していたものよりも良好で、今後さらにペースアップすることができると語った。
「僕は幸せ者だ。どんな時でもチームのみんなが僕をサポートしてくれる。初日から良いスタートを切ることができなくても、みんなは誠実に接してくれた」
「彼らは信念を失うことなく(作業を進め)、最後はやり遂げることができた。それまで期待していたよりも僕たちはさらにペースを上げることができた」
「(トップから)1.6秒の差から0.3秒に改善できたのはとても良いことだと思う。僕たちはリヤタイヤにハードを履かせて、あのタイムを出すことができたんだ」
「僕たちはシミュレーションを行い、エンジニアのために多くのデータを収集した。そして将来のためにも取り組んでいかなければならない課題点も見つけた」
「でも初日の結果には本当に落胆した。その時は改善するのにもっと時間が必要になると話したと思う。でもその2日後(最終日)には大きく進歩することができた」
「多分、僕たちは限界から相当遠いところにいる。でもすでにこれほど速い。もし限界に達することができれば、僕たちはずっと速くなれると思うと期待している」
現在これまで長年乗ってきたヤマハのM1からライディングスタイルを変更している最中のロレンソは、バレンシアでのテストが彼のライディングスタイルに対する誤った認識を植え付け、その安心感に惑わされてしまっていたと明らかにした。
「バレンシアはブレーキングが少なく、元々のライディングスタイルでも競争力があった」と彼は語った。
「でもセパンでは良いタイムを出すために、マシンの操縦の仕方を変えていかなければいけなかった」
「これまで僕はいつでも競争力があったし、僕のライディングはいつも速かった。17位になったことも、トップからあんなに離れていたこともないと思う」
「僕にはライディングを大幅に変える必要があった。でもそれはドゥカティのような難しいバイクに乗り換える時くらいだろう。それも最終的には僕たちが想像していたよりも短い時間で終えることができた」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Mitchell Adam |