【MotoGP】リンス、”ビニャーレス越え”への期待に「プレッシャー」
MotoGPに昇格し、スズキに加入するアレックス・リンスは、マーベリック・ビニャーレスが達成した成果にプレッシャーを感じていると認めた。











マーベリック・ビニャーレスは、今シーズンのイギリスGPで自身の初勝利と、スズキにとって2007年以来初めての勝利を記録した。しかしこの段階ですでに、ビニャーレスはチームを離れるホルヘ・ロレンソに代わってヤマハに移籍することを発表していた。
一方スズキはラインアップを一新し、ドゥカティを離れたアンドレア・イアンノーネと、Moto2から昇格してきたアレックス・リンスを起用する。リンスは今季、ヨハン・ザルコ、トーマス・ルティの後塵を拝しMoto2クラス3位でシーズンを終えている。
マドリードで行われたメディアイベントで、ビニャーレスがスズキに在籍していた2年間で達成した結果と、同様の成果を期待されていることを認識していると語った。
「僕はビニャーレスに代わってスズキに加わった。そしてこれは、否応なく、(彼よりも)良い結果を出すように努力しなければならないことを意味する。それは、全く悪いことではない」とリンスはビニャーレスについて語った。
「始まる前からプレッシャーがかかっているが、僕はMotoGP昇格を願っていた。電子制御が増え、Moto2と比較して多くのことを覚えておく必要があるので、難しくなるだろう」
「しかし結局、僕がコースで彼と走るときは毎回、僕らは戦ってきたんだ」
「最初の2レースでそれをやると言っているわけではないが、ヤマハに移籍した後、彼は非常に早く適応し、バレンシアとマレーシア(のテスト)で非常に速かったので、僕も迅速にスピードアップできることを願っている」
Moto2からの昇格は「すごくタフ」
最終戦後にバレンシアで行われたテストの2日目にクラッシュしたリンスは、背中を痛めて、ヘレスで行われたプライベートテストを欠場することを余儀なくされたが、現在は回復しトレーニングを再開したようだ。
アクシデントが起こるまでに、リンスはMotoGPバイクが過去2シーズン慣れ親しんでいたMoto2マシンと比べて、どれほど身体的な負荷が大きいかに気づいたという。
「(事故の後)1カ月家で休んでいたが、今はすごくいい感じだ。普通に生活を送ることができる」とリンスは語った。
「先週の木曜日、僕はトレーニングでバイクに乗って、背中がどんな感じかを見てみることにしたんだけど、すごくいい感じだった」
「(MotoGP)マシンは信じられない感触だったけど、僕が慣れていたマシンよりもすごく身体的な要求が多かったのは事実だ。(テストの)初日、昼食の前には疲れてしまっていた。慣れるのはすごく困難だった」
「初日にバレンシアで初めて走った時は、全てがどのように機能するかをチェックするだけだった」
「そんなに電子制御を使わずにコースにでたんだけど、Moto2と比べて大きな違いがあることに気づいた」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | アレックス リンス |
チーム | Team Suzuki MotoGP |
執筆者 | Jamie Klein |