【MotoGP】レディング「マシンの振動が酷くてタイムを出せなかった」
昨年型のマシンに乗るスコット・レディングは、コーナリング時のマシンの振動が酷く、タイムが上がらなかったと話した。






プラマック・ドゥカティのスコット・レディングは、新品タイヤを履いてコーナーに侵入した際、マシンの振動が酷く、ラップタイムの更新を諦めざるをえなかったと語った。
レディングは昨年、チームメイトのダニーロ・ペトルッチにチーム内バトルで敗れたため、今年は最新スペックのマシンGP17に乗ることができない。そのため、今シーズンも昨年型のバイクでのMotoGP参戦となる。
プレシーズンテストの最終日、ペース面に苦しんだレディングはトップから1.277秒遅れの19番手だった。また新マシンに乗るチームメイトのペトルッチからは、コンマ3秒以上の遅れとなった。
レディングは、バイクを傾けた際に慢性的にマシンが揺れ、ターン時にタイヤのグリップを得たり失ったりという現象が繰り返されたと話した。
「バイクのターン時の挙動とフィーリングはかなり改善した。でも、特に新品タイヤを履いてアタックをした時のバイクの振動に苦労した」
「ターン5と12では本当に酷い振動を感じた。このせいでかなりアタックを妨げられたし、タイムを出すことを諦めた」
「ユーズドタイヤを履いた時には、かなり改善された。連続で5周から7周走れたし、フィーリングもかなり良かった」
「問題は、速いラップタイムを出そうとした時に、コーナーを曲がることさえできない、そういう最悪な振動があったことだ。だから全体的なラップタイムは良くなかった」
しかしレディングは、テストは全く当てにならないと話し、GP16でも良い結果を出すことができると考えている。
「振動のことを除けば、それほど悪くはなかった」
「ブレーキンブやコーナリングでにおいて、僕の役に立ちそうなこともいくつか見つけることができた」
「ポジティブな要素もあったけど、僕たちのポテンシャルを全てラップタイム上で示すことはできなかった」
レディングは今年、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサのエンジニアに就任したジャコモ・ギドッティの移籍に伴い、新たなチーフクルーであるクリスチャン・パプリンと仕事を進めている。
そのパプリンは、2013年から2015年まで、ドゥカティのファクトリーライダーであるアンドレア・ドヴィツィオーゾと共に働いていた。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | Sepang January testing |
ロケーション | セパン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | スコット レディング |
チーム | Pramac Racing |
執筆者 | Jamie Klein |