ロッシは、へレスでの失望が彼に”動揺”の心を植え付けたため、今週末のフランスGPに何を期待できるのか「分からない」と語る。
ヤマハは昨年まで、ヘレスで2年連続の1-2フィニッシュを成し遂げてきた。そして今年も欧州ラウンド初戦となるへレスが、同様のレースとなることが期待されていた。しかしその期待に反し、今年のへレスでのヤマハは大苦戦。マーベリック・ビニャーレスは優勝したダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)から24.556秒遅れの6位、バレンティーノ・ロッシはさらに悪く、38.682秒遅れた10位に終わった。
ロッシはランキング上では首位を維持しているものの、今週末のフランスGPで状況が好転する可能性は少ないと考えている。
「へレスでの週末は、僕とチーム全員にとってとても動揺させるような出来事だった」
そうロッシは言う。
「今季最初の3レースと、昨年(のへレスでの結果)を考えれば、そうなることは考えていなかった」
「残念ながら、僕らはホンダのふたりに対して、アドバンテージを少し失ってしまった。しかし、僕はポイントではまだトップにいる。これはポジティブなことだ」
「確かに、僕らにはやらなきゃいけないことがたくさんあるし、何が起きたのか理解する必要がある。へレスでは、すべての条件で苦労したんだ」
「タイヤと、マシンと、路面の関係は、常にとても悪かった。そういう理由から、今週末がどうなるのか、想像もできない」
「これまではここ(ル・マン)では、マシンはとても良い感じだった。でも、今年は良い感触が得られるかどうか、やってみないと分からない」
「天候は非常に悪く、とても寒くて雨も降るらしい。そういうコンディションでの重要なテストにはなると思う」
ロッシとビニャーレスは、へレスでのスペインGPに挑む前の週に、ここル・マンでテストした。ル・マンは今年の始め、路面を舗装し直している。彼らはウエットでの走り始めは苦労したものの、その路面については高評価を下している。
「その日は素晴らしいコンディションではなかった。とても寒く、午前中はウエットだったのが、午後には乾いたんだ」
そうロッシは付け加えた。
「でも、彼ら(サーキット)は非常にいい仕事をしたと思う。アスファルトは実に素晴らしい」
「バンプはほとんどないし、グリップも良い。みんなにとって、ポジティブなことだと思う」
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