【MotoGP】ロッシ、テック3の躍進気にせず。最新バイクの開発に集中

ヤマハのロッシは、1年落ちのバイクを使っているサテライトチーム、テック3のルーキーコンビに遅れをとることを心配していない。

 最新型バイクの開発で苦戦しているヤマハファクトリーチームだが、バレンティーノ・ロッシは1年落ちのバイクを使うサテライトチームのテック3に打ち負かされることを心配してはいないと語った。

 夏休み前最後のレースとなった第9戦ドイツGPはテック3ヤマハのルーキーコンビのひとり、ジョナス・フォルガーが2位を獲得。ヤマハファクトリーのロッシ、マーベリック・ビニャーレスよりも前でゴールした。ファクトリーのふたりがテック3のヨハン・ザルコとフォルガー、どちらかに遅れをとったのはここ3戦で2回目のことだ。

 第7戦カタルニアGP、ロッシとビニャーレスはグリップの低いバルセロナの路面に苦しみ、それぞれ8位と10位でレースを終えた。一方ザルコは5位、フォルガーは6位となった。

 続くTTサーキット・アッセンでの第8戦では、新シャシーが導入されたことで状況が少し好転し、ロッシが今季初勝利を挙げた。

 しかしドイツ・ザクセンリンクでは、地元のフォルガーが好走。ただひとり、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)についていくことができた彼に、ロッシもビニャーレスも歯が立たなかった。

 そんな状況にもかかわらず、ロッシは心配していないと主張している。それは、ヤマハの2016年型バイクが2017年型に対してアドバンテージを持っているのではなく、テック3のふたりが素晴らしい走りを見せているからだという。

「今シーズンの大半で、テック3のライダーたちは2016年のバイクに良い感触を持っているだろう」

 そうロッシは語った。

「しかしル・マンでのザルコや、ドイツでのフォルガーのように、彼らは強い。ドイツでのフォルガーは常に速く走ることができたし、リヤタイヤを保たせることができた。彼らが違いを生んでいるのであって、僕たちは彼らを祝福しなければならない」

 サテライトチームのふたりに打ち負かされることを心配しているかと問われたロッシは「いいや、僕は満足している。もし新しいシャシーがなければ、苦戦したへレスやバルセロナのようになっていたはずだ。だから、僕たちは良い方向に向かっている」と答えた。

「僕が以前言ったように、サテライトバイクの前でゴールするように努力はしなければならない。だけど、チャンピオンシップでは僕たちの方が前だ。9レースを終えて僕たちの方がサテライトバイクよりもポイントを獲得しているんだ」

「僕たちはファクトリーチームで、僕はファクトリーライダーなんだ。すべてのメーカーが改善しようとしている。そんな中で、僕たちが改善することができなければ、終わりだよ」

3台目の最新バイク

 ヤマハとは異なり、ホンダもドゥカティも、サテライトチームに”3台目”の新型バイクを供給していることで、メリットを享受している。

 今年、ドゥカティはプラマックのダニーロ・ペトルッチに最新型のデスモセディチGP17を与えている。一方、LCRホンダのカル・クラッチローは、ワークスライダーのマルケスとダニ・ペドロサと似た仕様のバイクを走らせている。

 しかしロッシは、ヤマハにとって3台目の2017年型バイクを提供する価値があるのは、ロッシとビニャーレスに匹敵する速さのライダーが見つかった時だけだと語った。

 ヤマハが2017年型バイクを”3人目”に供給することで、状況を改善する手助けになるかと訊かれたロッシは、「確かに助けにはなるだろう」と答えた。

「でも、難しいのはそのライダーがレースでも非常に速い必要があるということだ」

「僕たちと同じようなラップタイムを出せるライダーは多くない。(テストライダーの)中須賀(克行)は全日本選手権や(鈴鹿)8耐で何度も勝っている速いライダーだが、僕たちとは似ていない」

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この記事について
シリーズ MotoGP
ドライバー ヨハン ザルコ , ジョナス フォルガー , バレンティーノ ロッシ
チーム Tech 3 , Yamaha Factory Racing
記事タイプ 速報ニュース