【MotoGP】ロッシ「バイクは悪くないがコーナーで攻められない」
テスト初日を7番手で終えたロッシは、バイクは悪くないものの、まだ昨年のような速さはないと語った。また、逝去したサーティースを偲んだ

最後のプレシーズンテストの初日を7番手で終えたヤマハのバレンティーノ・ロッシは、昨年のようにコーナーを攻めることができておらず、やるべきことは多いと話した。
ロッシは、プレシーズンテストでチームメイトのマーベリック・ビニャーレスの後塵を拝しており、セパンでは6番手、フィリップアイランドでは12番手だった。なお昨年までロッシのチームメイトだったホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は、両方のテストでトップタイムをマークしていた。
ロッシは、フィリップアイランドでのテストはセパンよりも苦労したと話し、カタールで行われる最終テストには慎重に臨むと語っていた。
そのテスト初日を7番手で終えたロッシは、昨年ほどコーナーの入り口で攻められていないと感じたという。
「バイクはそれほど悪くない」
「でも正しいフィーリングを見つける必要がある。特に(コーナーの)入り口でだ。まだそれほど速さがあるわけではないし、やらなければいけないことがある」
「昨年のような強さはない。もっと良いバランスを見つけないといけない。フロントタイヤではプッシュできるほどの十分なフィーリングも感じられていないし、今はまだ100%の状態ではない」
一方チームメイトのビニャーレスは、初日に2番手タイムを記録し好スタートを切っている。
これまでバレンシア、セパン、フィリップアイランドで行われたテストでも、ビニャーレスは好タイムを記録しており、今シーズンのバイク『M1』の強さを示してきた。
「最初のラップから、このバイクの感触は良かった。速さもあったし、これは良いことだ」
「ここまで(カタールを含めて)4つのトラックで走ってきたけど、どこでも感触は良かった。これは僕がこのバイクに適応できているという証拠だし、もっともっと改善できるということでもある」
「レースペースも良いし、最初のラップと最後のラップでタイヤの状態があまり変わらない。とてもハッピーだし、走るたびに良くなっていってとても驚いている」
サーティースとの共通点を持つロッシ
10日、2輪と4輪の両方でタイトルを獲得しているただひとりの人物であった、ジョン・サーティースが83歳で亡くなった。
サーティースは、1956年から1960年の間にバイクの世界GPで4度のタイトルを獲得し、その後F1に転向。1964年にフェラーリでF1のタイトルを獲得した。
ロッシは、10年前にフェラーリでF1マシンをテストしており、2輪と4輪のマシンをドライブするというサーティースとの共通点を持っているが、ロッシはMotoGPに参戦し続けることを選択している。
「彼はF1と(世界GPの)500ccでチャンピオンになっている唯一の人物だし、とても悲しいことだ。彼の成し遂げたことは歴史的なことだ」
「彼の家族をとても気の毒に思う。僕は3回か4回彼に会ったことがあるし、とてもラッキーだった。彼は今でも良い思い出だ」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス , バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Mitchell Adam |