【MotoGP】ロレンソ「移籍する今なら、ロッシとの関係を改善できる」
ホルヘ・ロレンソは、自身がドゥカティに移籍するのに伴い、バレンティーノ・ロッシとの関係が改善できると考えている。








ホルヘ・ロレンソは、MotoGPデビュー以来9年目のシーズンを終えた。彼はそのうちの7シーズンで、ロッシのチームメイトを務めてきた。ロレンソがトップカテゴリーに昇格しヤマハに加入した最初の2年にあたる2008年と2009年、チームはロッシ中心であり、いずれの年もロッシがタイトルを獲得した。しかし、2010年にロレンソが初めてタイトルを獲得すると、ふたりの関係は急速に悪化。チームの雰囲気は著しく緊張した。
ロッシは2011年にドゥカティに移籍したがうまくいかず、2年後には再びヤマハに戻ってきた。その時にも、ロレンソはまだヤマハにとどまっており、以前よりもチーム内での影響力を増していた。
ヤマハ復帰後のロッシは確実に調子を取り戻し、2015年にはチームメイトであるロレンソと激しくタイトルを争った。しかしロッシは、ロレンソが同郷のマルク・マルケス(ホンダ)と結束してロッシに対抗する手段を取ったとして激怒。ふたりの関係はさらに悪化していき、今もその関係は改善されていない。今年は、公式会見で罵り合うようなシーンもあった。
しかしロレンソは、来年ドゥカティに移籍する。1月1日から新チームとの契約がスタートする彼は、その緊張感を緩和する必要があると考えている。
「同じバイクに乗っているライダーを打ち負かすためには、できることを全てするというのが、ゴールのひとつだということを心に留めておかなきゃいけない。それは緊張を引き起こす」
ロレンソはそうmotorsport.comに対して語った。
「それはごく普通のことだ。相手がバレンティーノでも、その他の誰でも同じことだ。しかし、別のチームでレースをする場合は、その緊張感ははるかに低い。彼がドゥカティに移籍した時も同じだった」
「当時を思い返してみれば、僕らの関係はそれ以前の2年よりもかなり良くなっていた。おそらく、僕がチームを移ることになる今なら、それは同じだろう」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ , バレンティーノ ロッシ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |