【MotoGP】ワークス熱望のザルコ「ヤマハの2台を倒すのが”僕の道”」
ヨハン・ザルコは、ヤマハワークスチームのライダーを倒すことが、自分が将来ヤマハワークス入りにふさわしいことを示す方法だと語った。








今年からMotoGPに参戦しているテック3ヤマハのヨハン・ザルコが、ヤマハの勢トップとしてレースを終えたのは第11戦オーストリアGPで3度目になる。ヤマハワークスの二人、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシの前、5位でレースをフィニッシュしたのだ。
ザルコは、ワークスライダーを1年落ちのヤマハM1で倒すことで、将来的に自分がヤマハのワークスチームに昇格するのにふさわしいライダーだと証明することを望んでいる。
「僕は将来、ファクトリーのバイクが欲しい。だから、今回のように力強いレースをして、彼らの前でフィニッシュできれば、自分が将来ワークス入りするのにふさわしいことを示す方法になる」とザルコは語った。
「なぜ自分の方が速かったのかは、うまく説明することができない。ここは僕の好きなトラックだし、そのことが僕に良いエネルギーをくれて、やっていることがうまくいったのかもしれない」
「好きじゃないとは言わないけど、他のサーキットでは自然なフィーリングというのはそんなに働かない。僕にとっては、ここでうまくいった。だからそんな風に考えているんだ。バイクは良かった」
タイヤをコントロールするスタイルの”発見”
オーストリアGP決勝、ロッシとビニャーレスはリヤタイヤの性能劣化に苦しんだことでペースを上げられなかったというが、前後にソフトタイヤを選択したザルコは彼らほどタイヤに苦しめられてはいなかったようだ。
ザルコは、レース後半のタイヤの”タレ”により良く対処するため、ライディングスタイルを変更したと語った。
「僕は、レースではいくらかリスクを冒していたし、集中してミスがないようにしたかった」
「それから5番手に浮上し、残り14ラップでリヤタイヤが少しタレてきたんだ」
「前にいるライダーたちに追いつくことはできなかった。タイヤの性能劣化をコントロールするためにライディングスタイルを適応させなければならなかった」
「僕が学んだことは、タイヤの性能が落ちてきた時のライディングの仕方かもしれない。ブルノテストで僕が理解し始めていたスタイルとは違うけれど、ここではそれを成功させることができた」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストリアGP |
サブイベント | Sunday post-race |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | ヨハン ザルコ |
チーム | Tech 3 |
執筆者 | David Gruz |