【MotoGP】代役オファー拒否のストーナー。ドゥカティ「彼はもうレースをしないかも」
ドゥカティのシアバッティは、ストーナーはもうMotoGPでレースをするつもりはないかもしれないと語った。












ケーシー・ストーナーが2015年にドゥカティのアンバサダー兼テストライダーとしてチームに戻ってきて以来、ワイルドカードとしてMotoGPのレースに出場できる機会が多くあった。
今年、MotoGPのスケジュールに復帰したオーストリアGPに先立って、ドゥカティはレッドブルリンクで2日間のテストを実施。レギュラーライダーのアンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾと共に、ストーナーもこれに参加した。
ドゥカティ勢が上位を占めたテストで、ストーナーは3番手タイムを記録。まだMotoGPのレースで走ったことのないトラックで、ワイルドカードとして出場するオファーを受け取った。しかしながら、ストーナーがオーストリアGPに出場することはなかった。
ドゥカティがストーナーにワイルドカードのオファーを出したことが報道された際、ドゥカティのスポーティングディレクターのパオロ・シアバッティはmotorsport.comに「背後にマーケティング戦略があるわけでは決してない」と語った。
「ケーシーとの交渉では、彼との契約に明記されていたのは3回のテストのみであって、レースに出るチャンスがなかった」
「彼がバイクに乗るのを見て、彼がどれだけ速く走れるのかがわかった。それなら彼がカムバックし、レースを走るのを夢見てもおかしくはないだろう」
「しかし、結局彼はオーストリアでレースには出なかった。彼はもうレースに出る気はないんだろう」
ミサノで行われたサンマリノGPでイアンノーネが負傷し、テストライダーのミケーレ・ピッロが別のテストがあったため、もてぎとフィリップアイランドのレースに代役として出られなかった際にも、ストーナーは出場を熱望されていた。実際にドゥカティは彼にオファーをしたことを認めている。
しかしながら結局これも実現せず、アビンティアのヘクトル・バルベラがどちらのイベントにも代役として出場してる。
大使の役割を果たすストーナー
そうなると、ストーナーがドゥカティでどんな役割を果たしているのかについて、疑問が生じてくる。数週間前そのことについてドヴィツィオーゾはmotorsport.comに、ストーナーは”良いモノ”をもたらしていると語ったが、バイクに対する彼の影響は限られていると認めた。
「彼は、バイクの開発に完全に関わっているピッロとは違い、普通のテストライダーではないと言えるだろう」とドヴィツィオーゾは語った。
「ケーシーはいくつかテストを行い意見を出してくれるが、いつもそこにいるわけではないので、今年彼の影響は大きくはない」
シアバッティは「我々は彼にアンバサダーとして働いてもらっている。今年ドゥカティは90周年なので彼は非常に重要な役割を果たしている」と語った。
「加えて、(ドゥカティのバイク)デスモセディチを進化させるために下す必要のあった初期の決定に関して、彼は助けてくれた」
「今後、彼がどんな役割を果たすかを決めるのは彼だ。釣りをしたり、農業をしたり、自身のオーストラリアでの生活に集中するかどうか、彼は自身で決断しなければならない。もしそう決めたなら、彼はドゥカティとの関わりを増やすことはできなくなるだろう」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | Casey Stoner |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |